SuperFetchとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/06 05:56 UTC 版)
「Windows ReadyBoost」の記事における「SuperFetchとの関係」の解説
なお、Windows SuperFetchは、未使用のメインメモリを利用して、ReadyBoostと似たディスクキャッシュを行っている。両者の違いは、Superfetch はプロセスのページプール(コード、データなど)のキャッシングを制御するのに対して、ReadyBoostはHDDストレージへの読み書き全般をキャッシングすると言う点である。ReadyBoostサービスは、キャッシングの効率化(プリフェッチ等)に関して、SuperFetchサービスの助けを借りる。 大量のメインメモリを搭載し空きメモリ容量が潤沢にある状況では、SuperFetchの方にヒットする確率が高くなるので、ReadyBoost自体の貢献度は小さくなる。また、システムドライブにSSDを利用する環境では、もともと高速なドライブであるため、ReadyBoostを利用できないことがある。 ReadyBoost、Superfetchのいずれも、仮想記憶・プロセスを邪魔しないように、バックグラウンドで最も低い優先度でキャッシング処理を行う。ReadyBoostが仮想記憶をフラッシュメモリに対し行うというのは誤解である。 一部のメディアの論評などでは、ReadyBoostにはメモリ増設と同様の効果があるかのような記述がみられるが、もともと、ノート型パソコンのような、 ハードディスクへのアクセスが遅い。 搭載メインメモリが少ない。 メモリの拡張に高いコストがかかる。 等の条件にあたる環境で、「低コストで体感するレスポンスを改善する手段」であるとマイクロソフト自身が事前にプレゼンテーションでも述べており、実際には仮想記憶やメモリに関わる仕組みではなく、ストレージのアクセス性能を補助する仕組みであり、公式な説明や事実とは大きく異なるニュアンスの記述であるといえる。
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