Speech Transmission Index(音声伝達指標、STI)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/10 14:51 UTC 版)
「了解度」の記事における「Speech Transmission Index(音声伝達指標、STI)」の解説
残響などによる音声波形の変化を表す指数。主に建物の音響設計・評価のために用いられる。
※この「Speech Transmission Index(音声伝達指標、STI)」の解説は、「了解度」の解説の一部です。
「Speech Transmission Index(音声伝達指標、STI)」を含む「了解度」の記事については、「了解度」の概要を参照ください。
Speech Transmission Index
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/03 04:04 UTC 版)
「明瞭度」の記事における「Speech Transmission Index」の解説
Speech Transmission Index(音声伝達指標、STI)は、残響や雑音による音声波形の変化を表す指数で、建物の音響設計・評価や通信での評価などによく用いられる。STI はステーネケン(H.J.M. Steeneken)とハウトガスト(T. Houtgast)により1973年に発表され 、その後 ISO 9921 や IEC 60268-16 で規格化されている。STI は 0 から 1 までの値をとり大きくなるほど明瞭度は高い。 STI は、レンズの性能評価など光学の分野でよく使われている変調伝達関数(modulation transfer function、MTF)を明瞭度に応用したものである。MTFが小さいほど出力での振幅の大小が入力のものより小さくなる。音声の場合も、振幅の時間的な変動により情報が伝えられると考えると、残響や雑音により MTF が小さくなるほど情報が伝わりにくくなると予想される。 STI はこのような考えに基づいて、建物や通信路などの MTF を計測することにより明瞭度に結び付く指標を求める方法である。 具体的には、建物などの中で変調をかけた信号を放射し、聞き手の場所でどの程度変調度が低下したかを調べ数値化する。 明瞭度指数(AI)の場合と同様、別々の周波数帯での MTF の測定値と周波数別の係数(周波数別の明瞭度への寄与率)から周波数別の音声伝達指標を求め、それらの総和により全体の音声伝達指標を求める。 通常の測定方法では、周波数帯は125Hz~8kHzまでの7つ(オクターブごと)を使用し、各周波数帯での MTF は14の変調周波数(0.63Hz~12.5Hz、1/3オクターブごと)の値の平均より求める。通常の測定方法は STI-14 と呼ばれるが、これ以外の測定法として STI-3、STITEL、STIPA、RASTI がある 。
※この「Speech Transmission Index」の解説は、「明瞭度」の解説の一部です。
「Speech Transmission Index」を含む「明瞭度」の記事については、「明瞭度」の概要を参照ください。
- Speech Transmission Indexのページへのリンク