その他の評価方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/10 14:51 UTC 版)
信頼性の高い評価結果を得るためには十分な評価者数と専用の評価設備が必要なため、人間による評価は非常に時間とコストがかかる。そのため了解度や明瞭度を推定できる何らかの指数を物理的な測定より求める方法が研究されてきた。良く使われてきた手法として以下のものがある。 Articulation Index(明瞭度指数、AI) 周波数別の明瞭度指数をそれぞれの周波数での信号対雑音比と周波数別の係数(周波数別の明瞭度への寄与率)から求め、それらの総和により全体の明瞭度指数を求める。1950年代にフレッチャーが提案したもので、アナログ電話回線のように明瞭度や了解度が信号対雑音比によりほぼ決まってしまう単純なシステムで有効な手法。 Speech Intelligibility Index(SII) 明瞭度指数と同様の手法だが、マスキング効果など聴覚心理学上の特性を考慮に入れたもの。 Speech Transmission Index(音声伝達指標、STI) 残響などによる音声波形の変化を表す指数。主に建物の音響設計・評価のために用いられる。
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