Sonate für Klavier Nr.15 C-Dur Reliquie D 840とは? わかりやすく解説

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シューベルト:ピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調「レリーク」

英語表記/番号出版情報
シューベルトピアノ・ソナタ 第15番 ハ長調「レリーク」Sonate für Klavier Nr.15 C-Dur 'Reliquie' D 840作曲年1825年  出版年1861年  初版出版地/出版社: Whistling 

作品解説

2007年6月 執筆者: 稲田 小絵子

 未完ソナタ。《レリーク》(遺作の意)という呼び名は、1861年初版譜にそう記されことによる第3,4楽章不完全だが、最初の2楽章だけでも十分すぎる長さ存在感をもっているため、しばしば演奏機会与えられている。クジェネークによる補完版(1921)もある。楽章構成細かなアーティキュレーションにおいて次作ソナタ第16番類似している部分みられるため、その試作解釈されることもあるが、決し単なる踏み台といったレベル作品ではないだろう。特に、第1楽章転調による色彩的な幅は、他ジャンル後期作品における特徴のひとつにもなっている。

第1楽章モデラートハ長調4/4拍子ソナタ形式
 いくら転調好きのシューベルトといえどこんなにも大胆な和声付けは、これ以前ソナタに例をみないものであるハ長調という調設定と、冒頭ユニゾンによる調的に曖昧な旋律が、あらゆる調を自由に彷徨う音楽ほのめかしている。そして、和声とともにシンコペーションリズム前打音アクセント記号による強調音が、音楽強力に引き締めている。

第2楽章アンダンテハ短調6/8拍子
 異な性格をもった3つの主題から成る抒情的な楽章

第3楽章メヌエットアレグレット変イ長調3/4拍子
 トリオ部完成しているが、メヌエット部が、あとわずかのところで断筆している。

第4楽章ロンドアレグロハ長調2/4拍子
 272小節より先が空白である。非常に軽快で楽しいエピソード詰まっている楽章なので、ことさら未完成であることが惜しまれる




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