Rot法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/13 18:30 UTC 版)
「DOLLS (漫画)」の記事における「Rot法」の解説
Rotは、"Rationalization of a trial"(裁判の合理化)の略。凶悪犯が逃亡中の場合、容疑者不在のまま裁判を行い、死刑判決を言い渡し、場所を問わず刑を執行することができる。裁判の迅速化と、パンク寸前になった刑務所の縮小化のため、10年前に制定された。これにより、容疑者は逃走中でも死刑判決が確定した時点で、便宜的に「死刑囚」と呼ばれることになる。 "Rot法"の主な執行機関として法務省に特別死刑執行刑務官部が置かれ、そのうち捜査権と刑執行権を持つ特別死刑執行刑務官部隊(通称「特刑」)が死刑囚の身柄確保と刑の執行にあたる。特刑は死刑囚だけでなく、刑執行を妨げるなどした人間への攻撃(殺害を含む)も認められているが、犯歴や裁判歴のない一般国民をみだりに殺すことはできない。 捜査中に死刑判決の出ていない共犯者などを拘束した場合、通常は警察に引き渡すが、特別の事情(特刑じたいが犯罪に巻き込まれるなど)があれば自ら取り調べることができる(この場合は警察と同じく刑事訴訟法に則るもよう)。 処刑による自殺願望から殺人を犯す"OPI"(OPposite Interpretation of Rot、Rot法の逆利用・逆解釈)に対しては、死刑から独房での終身刑に刑を移行する権限が特刑各部隊の隊長に与えられている。 "Rot法"の施行以来、凶悪犯罪の発生率は10年連続で減少しており、確実に治安維持に貢献しているが、容疑者に弁解の余地を与えず死刑とすることに、人権擁護団体などからの反感は根強い。同じ犯罪者を追う立場の警察でさえ、取り調べの機会がなく動機や余罪など事件の大半が闇の中となってしまうため、"Rot法"による死刑執行を「捜査妨害」と感じる向きが少なくないという。 ましてや犯罪者には非常に都合の悪い法律であり、特に反体制派(テロリスト)グループの中には「人形狩り」と称し、ことあるごとに"Rot法"の象徴たる特刑を襲う輩も存在する。
※この「Rot法」の解説は、「DOLLS (漫画)」の解説の一部です。
「Rot法」を含む「DOLLS (漫画)」の記事については、「DOLLS (漫画)」の概要を参照ください。
- Rot法のページへのリンク