ラジオ沖縄大里送信所とは? わかりやすく解説

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ラジオ沖縄大里送信所

(ROK大里放送所 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 10:16 UTC 版)

ラジオ沖縄大里送信所
地図

ラジオ沖縄大里送信所(ラジオおきなわおおざとそうしんじょ)は、沖縄県南城市大里字大城にある、ラジオ沖縄(ROK)の送信所である。

沿革

1960年の開局当時、島尻郡豊見城村(現:豊見城市)字豊見城に支線式鉄塔の送信所を設置していたが、1962年の周波数変更(1370kc→780kc、1978年11月23日以降は783kHz)と出力増力(3kW→5kW)ならびに支線式鉄塔の弱点である台風対策と狭小土地対策(自立式鉄塔の設置)を兼ねて那覇市首里崎山町の高台にある沖縄テレビ放送(OTV)の親局送信所に移転(当時の名称はOTV首里崎山送信所)し送信機能を共有していた。1985年6月にOTVが送信所機能を豊見城村NHK豊見城高安テレビ放送所に移転してからは、ROK単独の送信所として機能を続けた(ここでようやくROK首里崎山送信所となる)。しかし送信所の鉄塔や放送機器の老朽化、周辺地域の開発、そして当時の郵政省(現・総務省)の放送用周波数使用計画で周波数変更(783kHz→864kHz)と出力増力(5kW→10kW)が琉球放送(RBCiラジオ)とともに決まっていたため(RBCiは出力増力のみで1995年に増力済)、送信所の移転が検討されていた。

当初は豊見城市の旧NTT豊見城通信所跡地を希望し、日本テレビ系列テレビ局併設をも見越していたが、漫湖との景観や周辺住宅への電磁波被害などから、豊見城市側に建設を断られた。

なお、移転先が島尻郡大里村(現在の南城市大里)に決まり、1998年1月に着工、同年7月に完成、それに先立ち試験放送が行われた(通常の放送を流すのではなく、音楽を流していた)。また、深夜にはNHK熊本第2放送(呼出符号:JOGB、873kHz)が隣接周波数であり、大出力のため、同時に試験電波として歌謡曲を流し、混信の確認が行われた。8月1日 3:00の放送終了をもって首里崎山(旧)送信所からの放送を停波、2時間後の5:00の放送開始と共に現大里送信所からの放送を開始した。送信所の移転と共に周波数は783kHzから864kHz、出力は5kWから倍の10kWにそれぞれ変更された。送信開始を記念して、『安盛の暁でーびる』が大里送信所から生放送された。

通常は送信所機能だけだが、イベント開催にはサテライトスタジオとして、緊急時の場合は予備スタジオとしての機能もある。場所は沖縄県道86号南風原知念線沿いにある。この送信所は、AMラジオ送信所としては珍しい自立式鉄塔送信所である。

周波数・出力変更後も夜間混信が完全に解消されたわけではなく、2000年以降北部や先島地方には次々とFM局が開設された。

送信設備

周波数
kHz
放送局名 コールサイン 空中線
電力
放送対象地域 放送区域
内世帯数
864 ROK
ラジオ沖縄
JOXR 10kW 沖縄県 不明

関連項目

ROKが設置したFM中継局

その他

座標: 北緯26度10分52.4秒 東経127度45分27.7秒 / 北緯26.181222度 東経127.757694度 / 26.181222; 127.757694




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