Provisions of Oxfordとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Provisions of Oxfordの意味・解説 

オックスフォード条項

(Provisions of Oxford から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 15:35 UTC 版)

オックスフォード条項(オックスフォードじょうこう、Provisions of Oxford)は、1258年イギリスプランタジネット朝においてシモン・ド・モンフォール(第6代レスター伯)の率いる諸侯により制定された国政に関する取り決めである。

概要

この条項では、イングランドヘンリー3世に対して、大臣任命と地方行政権および王城の監督を管理する事になる15人委員会の手に委ねられた権力という新しい形式の政府を受け容れさせたのである。

1年に3度、開催される議会では、15人委員会の行動が監視される。この条項の意義は、イングランド王室が議会の権能を認知せざるを得なかったということである。

ラテン語フランス語中世英語による確認文書がイングランド各地の長官へと送付された。英語の採用は、イングランド政府のイギリス化であり、数十年以上続くフランス化に対する対抗手段、アンチドートであった(この点は、マグナカルタ憲章がラテン語、フランス語であった事からも窺える)。200年来、ノルマン・コンクエストから始めて中世英語の公式文書が登場したのである。

この条項は、1259年にはウェストミンスター条項に置き換えられた。1261年には、ローマ教皇アレクサンデル4世による勅書に基づいたヘンリー3世の決定により覆され、国王側が権力を復帰させる結果となった第2次バロン戦争(シモン・ド・モンフォールの乱とも)は王党派の勝利となり、ケニルワースの地で終結宣言が行われる。

ロンドンにおける英国議会では、こうした文書が蒐集される形でコモン・ローに移行した。オックスフォード条項といえどもコモン・ローに対する文書法の優勢が勝ち取れる事はなかったし、この事は、シモン・ド・モンフォールら反王党派を憤慨させた。

確かに、ノルマン朝以降のフランスに対する拡大とノルマン人貴族のイングランド化が進んだ事が主な要因なのであろうが、イングランドの王権がイギリス本土で定着する事になった事が意義として言えるであろう。

外部リンク


「Provisions of Oxford」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Provisions of Oxfordのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Provisions of Oxfordのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオックスフォード条項 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS