ムーロム公国
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 02:53 UTC 版)
ムーロム公国(ロシア語:Муромское княжество / Principality of Murom)は、キエフ・ルーシの公国の一つ。現在のヴラジーミル州ムーロムを拠点とした。1097年に成立したが、1237年から始まったモンゴル侵攻で荒廃し、1392年にモスクワ大公国に併合された。
概要
ムーロムは中世のほとんどの期間を通じてフィン・ウゴル人の一派であるムーロマ人の活動地域だったことが知られている。9世紀にはフィン人の重要な居住地の一つとなり、10世紀にはスカンディナヴィア系の民族が移住していたことが、フランク族の剣とその鞘尻飾り、鼈甲のブローチといった有名な考古学的発見によって知られている。『原初年代記』には、ルーシは8世紀にはムーロムを支配していたと記されている。11世紀初めに公国はウラジーミル1世の息子の一人グレプ・ウラジーミロヴィチの統治下にあったが、同世紀の後半にはヤロスラフ1世の次男スヴャトスラフ2世の子孫が支配するチェルニゴフ公国に組み入れられた。おそらくチェルニゴフ公を務めていたフセヴォロド・ヤロスラヴィチが1076年にキエフ大公を継承した時のことだったと思われる。
チェルニゴフ公オレグ・スヴャトスラヴィチ(ヤロスラフ1世の孫)は1090年代前半からポサードニクを通じてムーロムを支配していたため、1097年のリューベチ諸公会議ではムーロムはオレグの支配領域として認められた。この会議の決定により、オレグの弟ダヴィドがチェルニゴフの共同統治者になり、さらにオレグの領国はオレグ、ダヴィド、もう一人の弟ヤロスラフの間で分割されることになった。この時ムーロムはリャザンと共にヤロスラフの分領となった。1237-1238年に、ムーロムはモンゴル帝国の侵攻によって完膚なきまでに破壊され、廃墟同然となった。モンゴルの皇子バトゥがリャザンの辺境に現れてリャザン、ムーロム、プロンスクの諸公に貢納を要求し、諸公がこれを拒絶したために領国は灰燼に帰したのである。以後1世紀近くの間、ムーロム公となる者は出なかった。1392年、モスクワ公家のウラジーミル大公ヴァシーリー1世は、トクタミシュ・ハンの勅許を得てニジニ・ノヴゴロド、ゴロジェツと共にムーロムを自領に併合した。
関連項目
- ムーロム公の一覧
参考文献
- Dimnik, Martin, The Dynasty of Chernigov, 1146-1246, (Cambridge, 2003)
- Franklin, Simon, and Shepard, Jonathan, The Emergence of Rus, 750-1200, (Longman History of Russia, Harlow, 1996)
- Martin, Janet, Medieval Russia, 980-1584, (Cambridge, 1995)
「Principality of Murom」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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