チェルニーヒウ公国
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チェルニゴフ公国[1]、チェルニーヒウ公国(ウクライナ語:Чернігівське князівство[2])は[注釈 1]、11世紀から13世紀にかけて、キエフ・ルーシにおいて都市チェルニーヒウ市を中心とした公国である。本土は現在のウクライナの北部にあり、その支配領域は現在のロシアとベラルーシへも拡大していった。
概要
公国の領土の大半はドニエプル川左岸に位置しており、デスナ川及びセイム川流域を包摂していた。また同国の人口の大半を占めたのはセヴェリャーネ族で、ポリャーネ族が一部これに加わる構成だったが、後には公国の拡大とともにラジミチ族、ヴャティチ族、ドレゴヴィチ族の住む土地にも支配が及んだ。公国の首都はチェルニーヒウで、領内の都市にはノヴゴロド・セーヴェルスキー、スタロドゥーブ、ブリャンスク、プチヴリ、クルスク、リューベチ、グルコフ、チェチェルスク、ゴメリ、ヴィリなどがあった。チェルニーヒウ公国の支配権と影響力は甚大であり、北はムーロム及びリャザン地方、南西にはトムタラカニ公国まで及んでいた。
11世紀以前は、公国領内では地域的・部族的な長老政治がしかれ、大公が任命したヴォエヴォダがキエフから派遣されて、地元住民達からの年貢を徴集し、裁判の判決を下し、多くが遊牧民から成る外敵から領土を防衛していた。1024年から1036年の間、チェルニーヒウ公国はヴォロジーメル(ウラジーミル1世)の息子の一人でトムタラカニから来たムスチスラフを君主とした。ヤロスラフ1世の治世を経て、公国はその息子でリューリク朝のチェルニーヒウ公家一門を繁栄に導いた、スヴャトスラフ2世に相続された。さらにウラジーミル・モノマフによる短期間の支配の後、1097年のリューベチ諸公会議の決定により、スヴャトスラフ2世の息子オレーグおよびダニーロ、そしてその子孫たちに受け継がれた。しかし同時に公国は分領公国として分裂し、チェルニーヒウ公国、ノヴゴロド・セーヴェルスキー公国、ムーロム公国およびリャザン公国が鼎立する結果となった。しかしチェルニーヒウの公たちは依然として強い影響力を保持し、大公の称号を維持していた。また首都チェルニーヒウはキエフ・ルーシ最大の経済的・文化的な中核都市の一つとして栄えていた。さらに、チェルニーヒウ公一門は11‐13世紀において何度かキエフを領有していたこともある。しかし1239年、モンゴルのルーシ侵攻にともなうチェルニゴフ包囲戦でチェルニーヒウが陥落し、公国は滅亡した。
関連項目
脚注
注釈
出典
参考文献
- (ウクライナ語) Леонтій Войтович. Князівські династії Східної Європи (кінець IX — початок XVI ст.): склад, суспільна і політична роль. Історико-генеалогічне дослідження. — Львів: Інститут українознавства ім. І.Крип’якевича, 2000. (L.ヴォイトヴィチ『東ヨーロッパの公家(9世紀末‐16世紀始):成員、社会的・政治的役割』リヴィウ、2000年)
外部リンク
- (英語) チェルニーヒウ公国(ウクライナ百科辞典)
「Principality of Chernigov」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
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- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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