Niels Gade

ピティナ・ピアノ作曲家事典

ゲーゼ（ガーゼ/ガーデ）

【英】：Gade, Niels

[デンマーク]  1817～1890

執筆者： 実方　康介

楽器製造業の家庭に生まれ、幼少期ヴァイオリンに親しんだ。音楽家としてのキャリアをデンマーク王室のヴァイオリン奏者として開始。メンデルスゾーンとの交流からライプツィヒ音楽院の教師として進出。同地でシューマンとも親しくなった。デンマークに戻ったのち1850年からはコペンハーゲン音楽協会の指揮者に就任し、1866年からは同地の音楽院で院長として教鞭をとった。音楽家、教育者として権威を持ち、北欧の音楽界の近代化に大きな貢献をした。グリーグやニールセンにも影響を与えた。その作品はドイツ・ロマン派の影響を受けながらも民族色の濃いもので、スカンジナビア諸国における所謂国民楽派の源流として位置づけられる。日本ではガーデ、ガーゼなどと表記されることもある。

ピアノ独奏曲

ソナタ  [ピアノ独奏曲]

ピアノ・ソナタ　ホ短調／Sonate für Klavier, e-moll Op.28／1839-1840, revised 1854[21'0"]

種々の作品  [ピアノ独奏曲]

謎かけ／Rebus Op.2a／1840?[4'0"]

春の歌／Forarstoner Op.2b／1840-41[7'30"]

水彩画、10のピアノ曲／Akvareller, 10 klaverstykker Op.19／1849(Book I),1852(Book II)[16'0"]

アラベスク　ヘ長調／Arabeske, F-dur Op.27／1854[9'30"]

民俗舞曲、4つの幻想小曲／Folkedanse, 4 fantasistykker Op.31／1855[10'0"]

牧歌、4つのピアノ曲／Idyller, 4 klaverstykker Op.34／[7'30"]

子供のクリスマス／Bornenes Jul Op.36／1859[7'0"]

4つの幻想小曲／4 fantasistykker Op.41／1861[10'30"]

新水彩画、5つのピアノ曲／Nye akvareller, 5 klaverstykker Op.57／1881[11'30"]

アルバムの綴り　ハ長調／Albumsblade, C-dur [1'30"]

アレグレット・グラツィオーソ　イ長調／Allegretto grazioso, A-dur [2'30"]

スカンジナビアの民謡／Skandinaviske folksange [15'30"]

サルタレッラ　ニ長調／Saltarella, D-dur [0'30"]

小スケルツォ／Scherzino [1'20"]

舟歌／Barkarole [1'40"]

アンダンティーノ　嬰ハ短調／Andantino, cis-moll [1'30"]

スケルツォ　ハ長調／Scherzo, C-dur

踊り子　ヘ長調／Dandserinden, F-dur [2'30"]

スケルツォ＝アクアレール　ニ短調／Scherzo-Aquarelle, d-moll [1'50"]

3つのアルバムの綴り／Tre Albumblade 1850[4'50"]

スケッチブックから、8つのピアノ曲／Fra Skizzenbogen, 8 klaverstykker 1857[11'0"]

ピアノ合奏曲

種々の作品  [ピアノ合奏曲]

ノルウェーの音景／Nordiske tonebilleder Op.4／[8'0"]

3つの性格的小品／Tre Karakterstykker Op.18／[13'30"]

室内楽

種々の作品  [室内楽]

ノヴェレッテ　イ長調／Novelletter, A-dur Op.29／

ピアノ三重奏曲　ヘ長調／Trio für Klavier, Violine und Violoncello, F-dur Op.42／

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ニルス・ゲーゼ

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ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼ（またはガーゼ、ガーデ、Niels Wilhelm Gade, 1817年2月22日 - 1890年12月21日）は、デンマークの作曲家・指揮者・音楽教師。北欧諸国の音楽界の近代化に貢献した。作曲家アクセル・ゲーゼは2番目の妻の間にできた息子である。