NIC, InterNIC, IANA, ICANN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:22 UTC 版)
「インターネットの歴史」の記事における「NIC, InterNIC, IANA, ICANN」の解説
詳細は「Internet Assigned Numbers Authority」および「ICANN」を参照 インターネットの活動を調整する中心的権限を最初に担ったのは、カリフォルニア州メンローパークのスタンフォード研究所 (SRI) のネットワークインフォメーションセンター (NIC) だった。1972年、その業務は新たに創設された Internet Assigned Numbers Authority (IANA) が引き継いだ。ジョン・ポステルはRFC編集者としての役割と同時に、1998年に亡くなるまでIANAの責任者として働いた。 ARPANETが成長すると共に、ホストを名前で参照するため、SRIインターナショナルからネットワーク上の各ホストに HOSTS.TXT というファイルが配布されていたが、ネットワークがさらに拡大すると、この作業が面倒になってきた。これを解決する技術的手段が Domain Name System であり、ポール・モカペトリスが考案した。アメリカ国防総省との契約によりSRIの国防情報網ネットワークインフォメーションセンター (DDN-NIC) があらゆる登録サービスを取り扱い、.mil, .gov, .edu, .org, .net, .com, .us というトップレベルドメイン (TLD) の管理、ルートサーバの管理、インターネットの番号割り当てを行った。1991年、アメリカ国防情報システム局 (DISA) は、それまでSRIが行っていたDDN-NICの管理と保守を Government Systems, Inc. に引き継がせ、そこからさらにネットワーク・ソリューションズが下請けとして実際の業務を行うことになった。 そのころ、インターネットの成長の大部分は軍とは無関係なところに起因していた。そのためアメリカ国防総省は .mil TLD 以外について登録サービスの資金を提供しないことを決定する。1992年の競争入札を経て、1993年にアメリカ国立科学財団がアドレス割り当てとアドレスのデータベース管理を行うInterNICを創設し、3つの組織とその運用契約を結ぶ。登録サービスはネットワーク・ソリューションズ、ディレクトリおよびデータベースサービスはAT&T、情報サービスは General Atomics が提供することになった。 1998年、IANAとInterNICは組織改編され、ICANNの監督下に置かれることになった。ICANNはカリフォルニアの非営利団体で、アメリカ合衆国商務省との契約によりインターネット関連のいくつかの業務を行っている。DNSシステムの運用は民営化され、市場原理に任されているが、名前の登録は入札ベースで請負契約され集中管理されている。
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