Macsyma, Inc.
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「Macsyma」の記事における「Macsyma, Inc.」の解説
1992年、シンボリックスの創業者の1人ラッセル・ノフツカー(英語版)(会長)とリチャード・ペッティ(社長)が Macsyma, Inc. を創業。シンボリックスから Macsyma の権利を買い取った。市場は急激に成長していたが、Macsyma の売り上げは1991年から1992年初めにかけても急激に落ち込んでいた。数式処理ソフトウェアにおけるMacsymaのシェアは、1987年には70%だったものが、1992年には1%となっている。1993年に市場の成長がおさまったころには、Mathematica と Maple がほとんどを占めるようになっていた。1990年代を通して、Macsyma, Inc. の開発要員は競合他社の4分の1から8分の1だった。 1995年初め、様々な改良を施した Macsyma 2.0.5 をリリース。Wester による数式処理システムの大規模な評価によると、Macsyma 2.0.5 は Maple より10%、Mathematica より15%性能がよいとされている。Macsyma 2.0.5 の数値演算性能は相変わらず低かったが、数値解析および線形代数のルーチンは大幅に強化されていた。1996年には LAPACK を採用し、数値線形代数の性能も強化された。 しかし開発チームの人員の少なさから、性能上の優位を継続的に維持することはできなかった。市場シェアは2%を越えることはなかった。1999年、Macsyma, Inc. はシンボリックスも買収した企業 Tenedos LLC に買収された。この企業が Macsyma を販売することはなかったが、シンボリックスがMacsymaの販売を継続している。
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