MADDIDA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/25 09:34 UTC 版)
MADDIDA(MAgnetic Drum DIgital Differential Analyzer(磁気ドラムデジタル微分解析機))は、常微分方程式を解くために作られたデジタルコンピュータである[1]。電圧レベルを使用してビットを表す世界初のコンピュータであり、論理をブール代数により指定する世界初のコンピュータでもある[2]。
- ^ a b c d e f g h i j k l Reilly 2003, p. 164.
- ^ "Annals of the History of Computing" 1988, p. 358
- ^ a b c d e f Ulmann 2013, p. 164.
- ^ a b c Ceruzzi 1989, p. 25.
- ^ a b Computer History Museum, MADDIDA Customer Demonstration
- ^ a b Reilly 2003, p. 163.
- ^ Computer History Museum, Artifact Catalog
- ^ "Annals of the History of Computing" 1988, p. 358
- ^ "Long-lost missile found." The Leader-Post, 15 January 1983. Retrieved: 6 January 2013.
- 1 MADDIDAとは
- 2 MADDIDAの概要
- 3 流通
- 4 参考文献
- 5 外部リンク
MADDIDA
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「フロイド・スティール」の記事における「MADDIDA」の解説
ノースロップではデジタルコンピュータMADDIDAのコンセプト・リーダーを務めた。 MADDIDAの開発は、世界初のデジタルデータ解析機(英語版)(DIDA)の生産を目標に1946年に始まった。DIDAに磁気ドラムメモリ(MAD)を使用する決定が下されたときに、その名前がMADDIDAとなった。 スティールのMADDIDAの設計は、1927年にヴァネヴァー・ブッシュによって発明されたデジタル部品を備えたアナログコンピュータの影響を受けた。また、ケルヴィン卿が1873年に完成させたアナログコンピュータである潮汐予測装置(英語版)の影響も受けた。スティールは、MADDIDAのゲルマニウムダイオード論理回路と磁気記録の研究のためにDonald Eckdahl、Hrant (Harold) Sarkinssian、Richard Spragueを雇用した。 それ以前のENIACやUNIVAC Iが電気パルスを使用してビットを表すのとは対照的に、MADDIDAは電圧レベルを使用してビットを表す世界初のコンピュータだった。また、論理全体がブール代数で指定された最初のコンピュータでもある。これらの機能は、アナログ部品がまだ残ってい初期のデジタルコンピュータからの進歩だった。 MADDIDAの完成後まもなく、スティールと開発のチームは、適切なシミュレーション言語(英語版)を使用することで、汎用デジタルコンピュータをデジタル微分解析機として使用することもできることに気付いた。
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