M55 (天体)とは? わかりやすく解説

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M55 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 18:32 UTC 版)

M55
Messier 55
球状星団 M55
仮符号・別名 NGC 6809[1]
星座 いて座
見かけの等級 (mv) 6.49[1]
視直径 19.0'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1752年6月16日[3]
発見者 ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ[2]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  19h 39m 59.71s[1]
赤緯 (Dec, δ) −30° 57′ 53.1″[1]
赤方偏移 0.000584[1]
視線速度 (Rv) 174.9 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経:0.49 ミリ秒/年[1]
赤緯: -8.49 ミリ秒/年[1]
距離 17,300 光年[2](約5.30kpc)
M55の位置
物理的性質
直径 約100 光年[2]
他のカタログでの名称
Mel 221
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 19h 39m 59.71s, −30° 57′ 53.1″

M55 (NGC 6809) はいて座にある球状星団

概要

集中度ではXIとまばらな星団だが、満月の視直径の約2/3と非常に大きく見える[2]。中心部に光が集まっている球状星団も多いが、M55は均一にいびつな形で広がっている。双眼鏡でも充分楽しめる比較的大きな星団。口径8cmの望遠鏡でわずかに周辺の微星が見えてくる。口径10cmで条件が良ければ中心部に白い斑点が見えてくる。口径30cmの望遠鏡で、完全に星を分離して見ることができる。

観測史

1752年6月16日にニコラ・ルイ・ド・ラカーユケープタウンで発見した[3]。ラカーユは「大彗星の微かな核のようだ」と記している[3]。1778年7月24日にシャルル・メシエは「白っぽく斑点状の星雲で、まるく濃淡がなく星は見えてこない」とした[3]ジョン・ハーシェルは、「球状星団。11~13等級の星に分離できる。明るく大きく非常に星数が多い。次第に、中心が明るくなっている」とした[3]カミーユ・フラマリオンは「はっきり星が見える。広範囲にわたり不規則にまかれた星の大集塊で、星雲状の物質の中にある。直径6'でやや南北に伸びている。南天の驚嘆すべき目標である。やや青白く見えている」とした。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M55. 2016年3月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年8月30日). “Messier Object 55”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年3月29日). “Messier 55 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月16日閲覧。

関連項目




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