IoT-Engine
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 00:21 UTC 版)
「TRONプロジェクト」の記事における「IoT-Engine」の解説
IoTのためのオープンな標準プラットフォーム環境を構築するためのプロジェクト。2015年発表。 坂村が2015年に提唱し、2016年発売の著書『IoTとは何か 技術革新から社会革新へ』において詳細に記述された「アグリゲートコンピューティング」構想を実現させるためのもの。「アグリゲートコンピューティング」とは、モノとモノがローカルのネットワークで相互に接続される「ユビキタス・コンピューティング」の次の段階で、モノとモノがクラウドを介して相互に接続される世界である。ネットワークの通信速度が高速化した2010年代において現実化した。 プロジェクトの発足直後となる2016年の時点で、ルネサスエレクトロニクス(日本)、東芝マイクロエレクトロニクス(日本)、サイプレス・セミコンダクター(アメリカ)、Imagination Technologies(イギリス)、ヌヴォトン・テクノロジー(台湾)、NXPセミコンダクターズ(オランダ)、STマイクロエレクトロニクス(スイス)という世界6か国7社のマイコンメーカーが賛同した。 実装は協賛企業の各社によって行われるが、OSにはμT-Kernel 2.0を搭載し、クラウドサービスに接続する機能を必須要件とする。製品のOSとして非常に低いリソースでも動くTRONを利用し、高度な処理はクラウドに任せるようにすることで、製品の低コスト化・低消費電力化を図ることができる。またTRONと言うオープンなプラットフォームを各社の製品で採用することで、各社の製品で連携を取ることができるようになる。
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