IBM 3340
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 14:00 UTC 版)
「IBMのディスク記憶装置」の記事における「IBM 3340」の解説
IBM 3340直接アクセス記憶装置(IBM 3340 Direct Access Storage Facility)は別名ウィンチェスターと呼ばれ、1973年3月にIBMのSystem/370用に発表された。そのリムーバブルディスクパックは密閉され、ヘッドおよびアームの部品を含んでいた。挿入作業の際に外すカバーはなかった。アクセスタイムは25ms、データ転送率は885KB/秒だった。3バージョンのリムーバブルなIBM 3348データ・モジュールが販売され、1つは35MB容量、2番目は70MB容量、3番目は同じ70MB容量だがより速いアクセスのため別の固定ヘッドを持つ500KBが付属していた。また、IBM 3340は誤り検出訂正を備えていた。IBM 3340は1984年に販売終了となった。 IBM 3340はKen Haughtonのリーダーシップの下、サンノゼで開発された。初期には2つのリムーバブルな30MBのモジュールの設計に集中した。この30/30構成により、コードネームが有名なウィンチェスター 30-30 ライフルよりとられた。後に容量は増加したが、コードネームの「ウィンチェスター」は通称として残った。 この製品の重要性、およびディスクドライブ一般が「ウィンチェスター技術」として知られるようになった理由は製品の構成とは全く関係がなかった。これはメディアからヘッドをアンロードしないIBMの最初のドライブだった。ウィンチェスター技術はディスクの回転や上下につれて、ヘッドがディスクメディアへ着陸または離陸することを可能にした。これはヘッドやアームの複雑な動作メカニズムを劇的に削減した。この方式は急速にディスク製造業界の標準設計となった。
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