GMによるウィントンとEMC買収
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 05:09 UTC 版)
「エレクトロ・モーティブ・ディーゼル」の記事における「GMによるウィントンとEMC買収」の解説
ほぼ時期を同じくして、GMもディーゼルエンジンの可能性を探っていた。チャールズ・ケタリング率いるゼネラルモーターズ・リサーチ・コーポレーション(のちのリサーチ・ラボラトリーズ)は、1921年からディーゼルエンジンの試作を開始。のちにGMの社長となるアルフレッド・スローンもそれを後押しし、リサーチ・ラボラトリーズは他社にさきがけて極めて高精度の燃料噴射ポンプを完成させた。 1930年、GMはウィントンとEMCを買収。エンジン本体製造のウィントン、エンジニアリングのEMCとGM、そして資金提供はGMという形態で、高性能ディーゼルエンジン開発を進めることとした。買収時には実用的な鉄道用ディーゼルエンジンは成功していない段階であったが、GMは鉄道車両製造部門への投資効果を確信し、1935年までにGM本社のあるシカゴのすぐ西、イリノイ州マコーミックの55番通りに新しい工場を建設した。当初は機関車本体のみをここで製造していたが、1938年からはエンジンも含めて車両全体を製造できる体制とした。 そして、従来は完全受注生産(オーダーメイド)であった機関車を、メーカー側が用意した車種から選ぶという購入方法(レディ・メイド)への変更を行い、量産効果による大幅な車両価格低減(8万ドルから7万2000ドルへ)を実現した。
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