F1からの撤退、そして再参戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 18:19 UTC 版)
「コスワース」の記事における「F1からの撤退、そして再参戦」の解説
2006年、F1エンジンの規定が2.4L V8エンジンとなり、コスワースはF1の名門チーム・ウィリアムズと、レッドブルグループで、新規参戦であるスクーデリア・トロ・ロッソへ、1997年以来(ワークス供給では1995年以来)久々にF1用V8エンジンであるCA2006エンジンの供給を開始。何度かのレース入賞も果たしてエンジンメーカーとして面目を保った他、このエンジン自体も他のメーカー系ワークスエンジンを凌ぐ20,000rpmオーバーの超高回転型エンジンとして注目された。ただ、トロ・ロッソに供給したエンジンは、V10 3.0Lであった。しかし、2007年からはウィリアムズはトヨタエンジン、トロ・ロッソはレッドブルから譲り受けたフェラーリエンジンとなるため、F1からコスワースの名前が消滅してしまった。 2008年10月17日、FIAは2010年から導入するスタンダードエンジンの入札を開始しコスワースはイルモア、メカクローム、ザイテック、ジャッド等と共に入札に加わった。12月5日、FIAはコスワースとのエンジン供給契約を発表した。 2009年6月12日にFIAが2010年のF1世界選手権のエントリーリストを発表。新規参入となるHRT F1とヴァージン・レーシングがコスワースからエンジン供給を受ける。また、トヨタとの契約を打ち切ったウィリアムズは2010年のF1世界選手権より、再びコスワースからエンジン供給を受けることを発表している。またBMWザウバーの撤退によってロータス・レーシングが参戦することとなり、こちらもコスワースから供給を受けることとなった。しかしメーカーワークスに対する劣勢は否めず、コスワースエンジンを使用するチームは徐々に減少していった。 2014年シーズンよりF1のエンジンレギュレーションが大きく変更され、1.6リッター・V6ターボエンジンが採用されたが、前記の通りユーザーが減少し競争力を失っていたことから資金を提供するチームは現れず、同規定のエンジン開発は見送られている。以降2021年現在まで幾度かのF1レギュレーション策定の会議に出席してはいるものの、再参入には至っていない。
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