CDCによる調査
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自己診断患者がMRFのウェブサイトから連邦議会議員に数千の定型文メールを送るという組織的なダイレクトメールキャンペーンの結果、CDCのタスクフォースが2006年6月に初めて会合を開くこととなった。タスクフォースは2006年8月には結成され、病理学者、毒物学者、倫理学者、メンタルヘルスの専門家、感染症、寄生虫症、職業環境病、慢性疾患の専門家を含む12人で構成された。 2007年6月、CDCはモルゲロンズ病に関するウェブサイトCDC Study of an Unexplained Dermopathyを開設し、2007年11月には疾患についての調査を開始した。北カリフォルニアの健康維持機構カイザーパーマネンテが調査の補助に選ばれ、患者の皮膚生検と、患者から得られた繊維や糸などの外来物質の由来の特定に関与した。アメリカ軍病理学研究所(U.S. Armed Forces Institute of Pathology)とアメリカ皮膚科学会(英語版)が病理検査を補助した。2012年1月、CDCは研究の結果を公表した。 結論は、被験者の59%に認知障害がみられ、63%に臨床的意義のある症状が存在した、というものであった。50%はドラッグを摂取しており、78%は皮膚刺激性の可能性のある有機溶媒へ曝露していることが報告された。患者から集められた試料には寄生虫やマイコバクテリウムは全く検出されなかった。参加者の皮膚から集められた物体の大部分はセルロースで構成されており、綿に由来する可能性が高いものであった。
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