CDC23、CDC16、CDC27
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 08:30 UTC 版)
「後期促進複合体」の記事における「CDC23、CDC16、CDC27」の解説
他のTPRサブユニットの1つCDC23はSWM1と相互作用し、CLB2のD-boxへ結合する。in vivoのハイブリッドアッセイとin vitroでの免疫沈降実験に基づいて、Cdc16p、Cdc23p、Cdc27p(酵母Sacchyromyces cerevisiaeでのアナログ)は互いに相互作用して高分子複合体を形成することが示唆されており、これらのサブユニットに共通して存在するTPRモチーフが相互作用を媒介していることが示唆されている。ショウジョウバエのCdc27とCdc16に関しては、RNAiによってその機能の試験が行われている。その結果からは、これらのサブユニットが異なる部位で異なる機構によって複合体の活性を媒介していることが示唆されている。ショウジョウバエを用いたその後の研究ではCdk16とCdk23はPlk1によるリン酸化によって活性化されるようであり、分裂酵母でPlkに相当する因子はCdc23へ結合するようである。この複合体は有糸分裂中に活性化因子CDC20とCdh1によって調節されることが知られている。酵母でのサイクリンB分解に欠陥のある変異体のスクリーニングによって、これらの因子がサイクリンBの分解に関与していることが示された。CDC16、CDC23とCDC27の変異体はすべて細胞周期が中期で停止する。
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