CDC27/APC3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 08:30 UTC 版)
「後期促進複合体」の記事における「CDC27/APC3」の解説
TPRモチーフを持つサブユニットの1つCDC27は、Mad2、p55CDC、BUBRといった有糸分裂チェックポイントタンパク質との相互作用が同定されており、M期のタイミングに関与している可能性が示唆されている。CDC27はSMAD2/3、Cdh1との三者複合体に関与していることが示されているが、この複合体はTGF-βシグナルへに応答して形成される。特にCdh1と相互作用することから、CDC27はAPC/Cとその活性化因子であるCdc20、Cdh1との間の親和性の決定に寄与している可能性がある。また、TGF-βによって誘導されるCdc27のリン酸化が、Cdh1との相互作用を強化することが研究から示唆されている。CDC27はTGF-βシグナルによるAPC/Cの活性化の媒介因子として機能し、TGF-βによって誘導されるCDC27の過剰なリン酸化はAPC/Cの活性を向上させることが示されている。
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