Apple IIeからのアップグレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 01:39 UTC 版)
「Apple IIGS」の記事における「Apple IIeからのアップグレード」の解説
1986年9月の発売時に、AppleはApple IIeをIIGSにアップグレードするキットを販売すると発表した。これは、Apple IIの初期から1997年にスティーブ・ジョブズがAppleに復帰するまでの間、ロジックボードのアップグレードを可能にするAppleの慣習を踏襲したものである。IIeからIIGSへのアップグレードは、IIeロジックボードを16ビットのIIGSロジックボードに置き換えるものだった。ユーザはApple IIe本体をAppleの正規販売店に持ち込み、IIeロジックボードとケースの下部ベースボードをApple IIGSロジックボードと新しいベースボード(新しい内蔵ポート用の切り欠きがある)に交換した。IIeの前面に貼られていたIDバッジは、新しい金属製のステッカーに交換され、マシンのブランド名が変更された。IIeのケースの上半分とキーボード、スピーカ、電源はそのまま残される。オリジナルのIIGSロジックボード(1986年から1989年半ばに生産されたもの)には、IIe電源とキーボードの電気的接続があるが、工場出荷時にプラグコネクタが実装されているものは約半数で、これはほとんどアップグレードキットのために確保されたものだった。 アップグレードには500ドルかかり、さらに既存のApple IIeマザーボードを下取りがあった。マウスは付属せず、キーボードは機能的ではあるがテンキーがなく、Apple Desktop Busのキーボードのすべての機能を模倣しているわけでもなかった。また、Apple IIGS用にデザインされたカードの中には、Apple IIeの斜めのケースに入らないものもあった。結局、3.5インチフロッピードライブ、アナログRGBモニター、マウスを購入すると、ほとんどのユーザはアップグレードによる出費をあまり節約できないことに気づいた[要出典]。
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