Apple IIのAppleキーとMacintoshのコマンドキーの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 15:57 UTC 版)
「Apple II」の記事における「Apple IIのAppleキーとMacintoshのコマンドキーの関係」の解説
Apple IIe以降のApple IIのキーボードには、Appleマークが表示されたAppleキーという修飾キーがある。 また、Macintosh用のキーボードにはコマンドキーという修飾キーがある。このコマンドキーは「command」「cmd」のような文字表示はなく、Appleマークと四葉のクローバー似のコマンドマークが並んでいる珍しい表示になっている(初代の Apple Macintosh Keyboard はAppleマークが無くコマンドマークのみ)。このようになった理由は、以下のようなものである。 Macintoshの第2世代に位置づけられる「Macintosh SE」および「Macintosh II」では、キーボードがApple Desktop Bus (ADB) で接続できるよう仕様変更された。これに先立ち、Apple II GSにおけるキーボードの接続にもADBが採用されていたため、共通のキーボードが利用できるようになった。そこで、Apple II GS使用時にはAppleキー、Macintosh使用時にはコマンドキーとして両ユーザが判別できるよう、2つのマークが併記されることになったのである。 この当時、Macintoshではキーボードが本体に付属しておらず、別途16,000円ほどのApple Keyboardを購入する必要があったが、Macユーザの間ではApple II GSに付属するキーボードの評判が高く、中古のApple II GSキーボードを買い求める人が少なくなかった。中古市場においては、Apple II GS用キーボードが欠品する現象も発生した。後にMacintosh Classicが登場した際、専用のキーボードはApple Keyboard IIという廉価な製品に置き換えられたが、この時もキーボードにこだわりを持つユーザ層は、前モデルのApple KeyboardやApple II GS付属キーボードを探し歩くこととなった。Macユーザの間では、コマンドキーのことを「Appleキー」と呼ぶことも多い。[要出典]しかし、AppleキーとはあくまでApple IIの修飾キーの名称であり、Macintoshの修飾キーを指す名称ではない。なお、2つのマークを並べる表示は、近年のMacintoshのキーボードにも伝統的に継続されていた。しかし、2007年8月に販売開始されたApple Keyboardにおいて、ついにAppleマークの表示が廃止されることになった。コマンドマークと「command」の併記となった変更は、Apple IIからの経緯を知る一部の古参ユーザの間で物議をかもした。
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