グレチャニノフ
モスクワ出身のピアニスト、作曲家。1881年モスクワ音楽院にて音楽理論、対位法をアレーンスキイ、タネーエフに師事。1890年、ペテルブルク音楽院にてリムスキー=コルサコフに作曲法を師事。1903年に弦楽四重奏第1番でベリャーエフ賞受賞。信仰心の強い彼はモスクワに戻り、《金ロイオアン・クリュスの典礼第1番op.13、第二番op.29、自由なるルーシーへの賛歌》などの宗教曲を作曲した。同時期の作品には劇場音楽、オペラ《ドブルィニヤ・ニキティーチop.22》などがある。
一方、グネーシン音楽学校の講師や児童合唱団の指導をしており、児童劇《もみの木の夢》や《ねこ、おんどりときつねop.103》などの教育目的の作品も残している。1914年には弦楽四重奏第2番、3番でグリンカ賞授与。1925年、ロシア革命後パリへ渡り、主にピアニストとして活動した。1939年にはアメリカ合衆国にて市民権を取得し、残りの生涯を過ごした。
- Aleksandr Tikhonovich Grechaninovのページへのリンク