ANAとの業務提携
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 00:45 UTC 版)
航空券は2003年にANAと提携する以前は手製のもので、事前座席指定はなく、搭乗手続きの際に空港カウンターで地上係員が業務用のノートパソコンで予約状況を確認し、座席番号が記載されたシールを航空券に貼付し、搭乗口で地上係員がもぎりをする方式であった。 ANAとの提携に伴い、2003年2月1日出発分以降の座席管理システムはANAのCRS「able-D」上で運用されるようになり、従来ADOと直接提携していた旅行代理店に加え、ANA国内線航空券の受託販売を扱う日本全国の旅行代理店でADO航空券の販売が可能となったほか、航空券もANAのものと同形状の磁気テープ式自動改札機対応券となった。また、ADOの電話予約センターについてもANA側にアウトソーシングしている(所在地非公表)。これにより空港ではANAの自動改札機、自動チェックイン機、航空券自動販売機(ATV)の利用が可能となった(ADO便としての航空券は購入不可、ANAコードシェア便としての販売のみ)。なお、当初は旧式のable-Dを使用していたスターフライヤー(SFJ)と同様に、航空券表記が本来は「エア・ドゥ航空券」となるべきところ、暫くの間は「全日空航空券」と印字されていた。 2008年からは、ADO便としての旅客に対してもANAのeチケット「SKiPサービス」の利用が基本となった(「eチケットお客様控え」に印字されたQRコードを、保安検査場と搭乗口それぞれのリーダーにかざす)。導入当初は、ANAコードシェア便としての旅客とは異なりチケットレスでの搭乗はできず、事前に自動チェックイン機またはチェックインカウンターでeチケットお客様控えの発券を受ける必要があったが、2014年10月26日以降は、ADO便としての旅客もANA同様のチケットレス搭乗が可能となった。 ANAグループの企画旅行会社(ランドオペレーター)であるANAセールスが企画発売する北海道発着ツアーでは、旅行者が選択できる利用便にANA便の他にADO運航便(主に東京 - 旭川・函館・女満別)を「HD便名」で選択できるが、これはANAのコードシェア便ではなくADOのツアー向け運賃利用のため、ANAマイレージクラブのフライトマイルを積算することはできない(各パンフレットに注記あり)。また、Doマイルはツアー向け運賃(個人包括旅行者運賃・団体運賃)での積算は対象外としている。 連帯運送乗継サービスは当初ANAのみだったが、2007年4月1日からはADOと同じ経緯でANAの支援下入りしたソラシドエア(SNA)とも連帯運送を行っている。 新千歳・羽田・帯広以外の就航地空港でのグランドハンドリングは全てANA側に委託している(→#就航路線)。
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