7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 14:40 UTC 版)
「7人のシェイクスピア」の記事における「7人のシェイクスピア NON SANZ DROICT」の解説
1588年、ランス、ミル、リーの一行はロンドンへ到着し、一足先にロンドンへ渡っていたワースと再会する。ワースの蓄えた資金の下で生活を始めたランスはストレンジ卿一座のジェームズ・バーベッジへ脚本を持ち込むが、「まるで5年前の作品だ」と酷評される。ランスが手掛けた『オデット』のような喜劇はすでに過去のものとなり、海軍大臣一座のクリストファー・マーロウによる大掛かりな演出と残虐な芝居が世を席巻していた。ランスは各劇団への脚本の持ち込みを続けるも、ことごとく断られ、己の学識のなさや、素養のなさを痛感するが、リーが綴る名台詞の力を信じて歩み続ける。 そんな中、ランスはケインという弁の立つ少年と出会うと、彼の母・アンともども匿うことになり、6人での生活が始まる。ワースは生活費を浪費するばかりで、成功する当てもない現状に不安を覚えるも、ランスはトマス・ソープという本の行商人との交流を通じて提供された貴重な情報から着想を得ると、ミルの聖書や神話からの知識、リーの詩才、ケインの率直な意見、アンの音楽の才を加え、新たな作品『ヴェニスの商人』を完成させる。ミルと知己のあるストレンジ卿ファーディナンド・スタンリーへの持ち込みの結果、ストレンジ卿一座での上演が決まると、ランスは再び「ウィリアム・シェイクスピア」として生きていく決意をする。
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