名台詞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 02:10 UTC 版)
「プレイバック (小説)」の記事における「名台詞」の解説
この小説には、"If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."「しっかりしていなかったら、生きていられない。やさしくなれなかったら、生きている資格がない」(清水俊二訳)というハードボイルドの代名詞ともいうべきマーロウの名台詞が含まれている。この台詞は日本では1962年に丸谷才一が最初に取り上げたもので、それまでは誰も着目していなかったという。現在でも日本以外ではこの台詞はそれほど有名ではない。 その後、生島治郎がハードボイルドとは何かを語る際にしばしばこの一節を引き合いに出し、1978年の角川映画『野性の証明』で生島の訳を元に「男はタフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」としてキャッチコピーに使われたことで、一気に世間に広まることになった。 矢作俊彦は『複雑な彼女と単純な場所』(新潮文庫)の中で、この一節は正しくは「ハードでなければ生きていけない、ジェントルでなければ生きていく気にもなれない」という意味であると述べている。
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