名古屋高裁に控訴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 14:51 UTC 版)
「名古屋市中区栄スナックバー経営者殺害事件」の記事における「名古屋高裁に控訴」の解説
弁護人は当初『中日新聞』取材に対し「死刑が回避されたため実質的に目的は達成された。被告人には積極的に控訴を勧めることはしない」とコメントしたが、その後弁護人の勧めから被告人Bは有期懲役刑への減軽を求めて量刑不当を理由に名古屋高等裁判所に控訴した(2003年5月26日付)。被告人Bは判決後、面会に訪れていた牧師宛の手紙で「万が一の死刑判決を恐れてはいたが、これでもう少し生き永らえることができそうです」と、判決直前の不安・判決直後の安堵の心情を綴った。 被告人側控訴から2日後となる2003年5月28日には死刑を求めた名古屋地検も量刑不当を訴えて名古屋高裁に控訴した。 南部義廣・名古屋地検次席検事は『中日新聞』に対し「一連の犯行の悪質性・被告人の前科内容などに照らせば求刑通り死刑判決が言い渡されると考えていたので誠に遺憾だ。判決文の内容を精査して控訴するかを検討したい」とコメントしていた。 判決公判時に傍聴席で被告人Bのみならず死刑を回避した名古屋地裁の裁判官らへの怒りに震えた被害者の内縁の夫は、この時に担当の検察官から「絶対に死刑にしてみせます」と声を掛けられていた。
※この「名古屋高裁に控訴」の解説は、「名古屋市中区栄スナックバー経営者殺害事件」の解説の一部です。
「名古屋高裁に控訴」を含む「名古屋市中区栄スナックバー経営者殺害事件」の記事については、「名古屋市中区栄スナックバー経営者殺害事件」の概要を参照ください。
- 名古屋高裁に控訴のページへのリンク