3/4速フルオートマチック仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 23:09 UTC 版)
「ホンダマチック」の記事における「3/4速フルオートマチック仕様」の解説
1980年代に入ると他社でもATの採用が増え、さらに、運転操作がより簡略なフルオートマチックへの要求も高まってきた。他社のAT車にもセミオート式の車種も存在したが、これらも順次フルオート式へと置き換えが進み、更に価格の面でもかつてのホンダマチックの優位性は失われていた。そのため、ホンダマチックは時代遅れの感が否めなくなり、徐々にユーザーから敬遠されるようになる。 この市場の要求に対応すべく、1982年(昭和57年)11月、アコード/ビガーの1,800ccモデルに「ホンダマチック4速フルオート」を導入する。これは P-R-N-D-☆-L の6ポジションを持ち、Dレンジは1 - 4速の自動変速、☆レンジは1 - 3速の自動変速、Lレンジは2速固定である。従来と同じ「ホンダマチック」の商標を用いながら、「フルオート」を付け加えることにより、セミオート式と区別していた。また、同時期に登場した2代目プレリュードには、それとほぼ同じながら、ロックアップ機構を追加した、より高度なものが用いられた。 これらは、フルオート式のホンダマチックとしては、ホンダが軽乗用車から一旦撤退した1974年(昭和49年)以来のものであるが、海外輸出向けには1982年(昭和57年)以前から3速のフルオート式が用いられていた。 その後、1983年(昭和58年)にCR-X/シビックのPGM-FI(インジェクション)モデルに「ホンダマチック3速フルオート」を採用するなど順次採用機種を増やし、1988年(昭和63年)のアクティ/ストリートのフルモデルチェンジをもって、セミオートマチックモデルは姿を消した。 全てフルオートマチック化された後も、しばらく「ホンダマチック」の名称は使用されていたが、徐々に単に「オートマチック」と呼ばれるようになり、特徴的だった☆レンジも、1985年(昭和60年)のアコード/ビガーのフルモデルチェンジ、シビック/CR-Xのマイナーチェンジ、レジェンドの発売に伴い、P-R-N-D4-D3-2 の表示へと順次変更されていった。
※この「3/4速フルオートマチック仕様」の解説は、「ホンダマチック」の解説の一部です。
「3/4速フルオートマチック仕様」を含む「ホンダマチック」の記事については、「ホンダマチック」の概要を参照ください。
- 3/4速フルオートマチック仕様のページへのリンク