2TE25KM形(2ТЭ25КМ)
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「ロシア鉄道2TE25K形ディーゼル機関車」の記事における「2TE25KM形(2ТЭ25КМ)」の解説
2014年に勃発したウクライナ騒乱の影響により、ロシア鉄道向けに2TE116U形の製造を実施していたルハンシクテプロヴォーズは工場が砲撃を受けるなど大きな被害を受け、更にルガンスク人民共和国による実効支配により部品供給や製品の輸出が困難となった結果、操業停止を余儀なくされた。この事態を受け、ロシア鉄道はブリャンスク機械製造工場に2TE116U形と同じ性能を持つ機関車の発注を実施した。これが2TE25KM形である。 前面形状の変更など一部を除き車体構造は2TE25K形を基にしている一方、上記の要望の元で主要機器は2TE116U形と同様のものを使用しており、エンジンも2TE25K形のものより出力が増大した5D49(16CHN26/26)形が用いられている。試験運転では最大6,400tの列車を牽引可能である事が示されており、置き換え対象である2TE10M形(5,200 t)よりも大幅な牽引力の増加が実証されている。温暖気候での使用を前提にしているが、-50℃から40℃まで多様な気候に対応している。 試作車(2TE25KM-0001)は2014年12月に完成し、翌年から前述した重量級の列車牽引を含めた試運転を行った後量産が開始された。ロシア鉄道に加えてシベリア石炭エネルギー会社(英語版)が所有する専用鉄道や列車運行会社のバルトトランスサービス(ООО «БалтТрансСервис»)などロシア国内の鉄道、ウランバートル鉄道(モンゴル)やシュバルコル・コミル(ロシア語版)(カザフスタン)といったロシア国外への導入も実施され、2019年現在433両が製造されている。 ウランバートル鉄道塗装(2TE25KM-0359) バルトトランスサービス塗装(2TE25KM-0442) シュバルコル・コミル塗装(2TE25KM-0450)
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