21世紀初頭から現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 06:24 UTC 版)
2002年11月の第16回党大会では、江沢民が提唱した私営企業家の入党をも認める「3つの代表」思想が規約に明記されると共に、江沢民から胡錦涛体制へと移行し、第3世代から第4世代への世代交代が初めて平和的に(混乱を伴う権力闘争なしに)実現した。2004年9月に江沢民が最後まで残していた党中央軍事委員会主席の地位も胡錦濤に移り、少なくとも公式には胡温体制への転換が完了した。2012年に習李体制に交代した。 2020年までにGDPを2000年の4倍とし、「全面建設小康社会(いくらかゆとりのある社会を全面的に建設する)」という目標を打ち出しているが、政治の民主化を拒んで一党独裁体制を継続していけるかが注目されている。2017年に「党組織」は国有企業に9割かつ私営企業でも5割超に存在し、外資系企業にも7割近く党組織が設立されており、共産党による企業統制が強化されている。 2017年10月の第19回全国代表大会では、個人の名を冠した思想は毛沢東・鄧小平以来とされる「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想(習近平思想)」がマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、3つの代表、科学的発展観に続く6番目の党の「指導思想(行動指南)」として党規約に盛り込まれた。また、習近平が唱えてきた一帯一路、中国の夢、人類運命共同体、四つの全面、四つの意識(中国語版)、党領導一切(中国語版)、「強国」、「強軍」といったフレーズなども党規約に明記された。
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