2014年長崎県知事選挙とは? わかりやすく解説

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2014年長崎県知事選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/12 02:40 UTC 版)

2014年長崎県知事選挙

2010年 ←
2014年2月2日 (2014-02-02)
→ 2018年

投票率 40.72%
 
候補者 中村法道 原口敏彦
政党 無所属 日本共産党
得票数 375,112 84,704
得票率 81.58% 18.42%

選挙前知事

中村法道
無所属

選出知事

中村法道
無所属

2014年長崎県知事選挙(2014ねんながさきけんちじせんきょ)は、2014年平成26年)2月2日に投開票が行われた長崎県知事を選出するための選挙

概要

現職の中村法道の任期満了に伴う知事選挙。現職で2期目を目指す中村と共産党公認で同党県書記長の原口敏彦の2氏が立候補を表明した。主な争点は、諫早湾干拓事業問題への対応や1期4年の中村県政への評価など[1]

政党・団体の対応は、共産党が党公認候補として党県書記長の原口を擁立[2]。前回の知事選で中村へ県本部単位の支援に留めていた政権与党自民党公明党は、両党共に現職の中村を推薦することを発表[3][4]。全面的な支援に出た。更に、前回の知事選で中村の対立候補を擁立した野党民主党も一転して、今回は前年の参院選で惨敗した党の再生を優先事項とした為、対立候補を擁立せず[5]、同党県連が中村の支持を決定し[6]、7人が乱立した前回知事選から一転して『各党相乗りの現職』対『共産党公認候補』による一騎討ちの構図となった。

また、自民党の支持団体である県農政連や民主党の支持団体の連合長崎なども中村を同様に推薦している[7][8]。この他の政党(日本維新の会みんなの党結いの党生活の党社民党など)は自主投票としている。

選挙データ

告示日

執行日

同日選挙

立候補者

2氏、届け出順[12]

立候補者 年齢 党派 新旧 肩書き
中村法道
(なかむら ほうどう)
63 無所属
自民党公明党 推薦、民主党県連 支持)
長崎県知事
原口敏彦
(はらぐち としひこ)
52 日本共産党 共産党県書記局長

選挙のタイムライン

  • 2013年11月21日 - 現職の中村が県議会本会議で立候補する意向を表明[13]
  • 2013年12月4日
    • 共産党県委員会が原口を党公認で擁立することを発表[2]
    • 連合長崎が中村の推薦を決定[8]
  • 2013年12月6日 - 自民党が中村の推薦を決定[3]
  • 2013年12月7日 - 民主党県連が常任幹事会を開き、独自候補擁立を断念することを決定[5]
  • 2013年12月19日 - 公明党が中村の推薦を決定[4]
  • 2014年1月13日 - 民主党県連が常任幹事会を開き、中村を支持することを決定[6]
  • 2014年1月16日 - 告示。2氏による一騎討ちに[1]
  • 2014年2月2日 - 投開票。

各候補の訴え

今回の知事選の主な争点の一つである諫早湾干拓事業問題への対応や同県にも立地している原発問題への対応、石木ダム建設問題への対応などで両者の対立軸が明確となっている[14]

選挙結果

各候補の得票率(得票数の多かった順)

投票率は40.72%で、7人による乱戦となった前回2010年の60.08%を大きく下回り、最低だった2002年を更に9.07%下回り過去最低であった(前回比 -19.36%)[15]。当日の有権者数は115万4002人で、投票者数は46万9857人であった[15]

候補者別の得票数の順位、得票数[16]、得票率、惜敗率、供託金没収概況は以下のようになった。供託金欄のうち「没収」とある候補者は、有効投票総数の10%を下回ったため全額没収された。惜敗率は未発表のため暫定計算とした(小数3位以下四捨五入)。

  順位 候補者名 党派 新旧 得票数 得票率 惜敗率 供託金
当選 1 中村法道 無所属 375,112 81.58% ----
  2 原口敏彦 日本共産党 84,704 18.42% 22.58%

現職の中村は自民公明両党の全面支援を始め、野党民主党や同党の支持母体である連合長崎の支援も受け選挙戦を終始優位に進めた。これらの政党・団体の支持層の他、無党派層などの浮動票も確実に積み上げ、共産党公認の原口を大差で下し再選を果たした[17]

共産党公認の原口は中村県政に対し「自民党の言いなり」などと批判し県政転換を訴えた。中村が反対する諫早湾の潮受け堤防排水門の開門に対し、原口は開門賛成の立場を取るなど対立軸を明確にし現職批判票の獲得を目指したが、中村の盤石な支持基盤には及ばなかった[17]

脚注

  1. ^ a b “現職と新人が届け出 長崎県知事選告示”. 西日本新聞. (2014年1月16日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/63649 2014年1月18日閲覧。 
  2. ^ a b “共産が公認候補擁立=長崎知事選”. 時事通信社. (2013年12月4日). オリジナルの2013年12月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20131220132218/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013120400896 2014年1月18日閲覧。 
  3. ^ a b “長崎知事選で現職推薦=自民”. 時事通信社. (2013年12月6日). オリジナルの2014年2月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140201150502/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013120600615 2014年1月18日閲覧。 
  4. ^ a b “長崎知事選で現職推薦=公明”. 時事通信社. (2013年12月19日). オリジナルの2014年2月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140201150502/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201312/2013120600615 2014年1月18日閲覧。 
  5. ^ a b “長崎知事選、民主が候補擁立断念「党再生を優先」”. 読売新聞. (2010年12月10日). http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/20131210-OYS1T00330.htm 2014年1月18日閲覧。 
  6. ^ a b “2014ながさき知事選:民主は現職支持 /長崎”. 毎日新聞. (2014年1月14日). http://senkyo.mainichi.jp/news/20140114ddlk42010259000c.html 2014年1月18日閲覧。 
  7. ^ “知事選は現新2人立候補へ”. 長崎新聞. (2014年1月15日). http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/01/15092049012334.shtml 2014年1月18日閲覧。 
  8. ^ a b 【長崎県知事選挙】中村法道氏(現)を推薦決定! - 連合長崎
  9. ^ 一部の投票所では7:00 〜 18:00に繰り上げ
  10. ^ 前日に投票が行われる繰り上げ投票所では1月17日 〜 1月31日
  11. ^ a b c 2014年2月2日の選挙 -長崎県- - 政治山
  12. ^ 平成26年2月2日執行 長崎県知事選挙 候補者情報 - 長崎県選挙管理委員会
  13. ^ “中村長崎県知事、再選へ出馬表明”. 日本経済新聞. (2013年11月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASJC2101U_R21C13A1ACY000/ 2014年1月18日閲覧。 
  14. ^ 平成26年2月2日執行 長崎県知事選挙 選挙公報 - 長崎県選挙管理委員会
  15. ^ a b 平成26年2月2日 執行 長崎県知事選挙 投票結果 - 長崎県選挙管理委員会
  16. ^ 平成26年2月2日 執行 長崎県知事選挙 開票状況【確定】 - 長崎県選挙管理委員会
  17. ^ a b “中村知事再選 投票率最低”. 長崎新聞. (2014年2月3日). http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kennaitopix/2014/02/03093018012621.shtml 2014年2月3日閲覧。 

関連項目

外部リンク


2014年長崎県知事選挙

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中村法道」の記事における「2014年長崎県知事選挙」の解説

詳細は「2014年長崎県知事選挙」を参照 2013年11月翌年2月長崎県知事選挙再選目指し立候補する意向固め11月21日長崎県議会本会議正式に出馬表明した2014年2月長崎県知事選では自民公明両党から前回の「支援」を上回る推薦」を得たほか、前回対立候補擁立した民主党長崎県連から支持を受け、再選された。

※この「2014年長崎県知事選挙」の解説は、「中村法道」の解説の一部です。
「2014年長崎県知事選挙」を含む「中村法道」の記事については、「中村法道」の概要を参照ください。

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