2008年 全米5連覇 北京五輪金メダル
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「ロジャー・フェデラー」の記事における「2008年 全米5連覇 北京五輪金メダル」の解説
このシーズンは前年までの活躍に陰りが見えた。マスターズシリーズは、ハンブルクとモンテカルロでナダルと対戦した準優勝が最高で、カナダに至っては初戦でジル・シモンに破れるなど失速が目立った。 グランドスラムは全豪オープン準決勝でジョコビッチに敗れ、2005年ウィンブルドン選手権から続いていたグランドスラム連続決勝進出記録が「10大会」で途絶えた。全仏オープンは決勝でナダルに圧倒されて準優勝。ウィンブルドンでは決勝で再びナダルと対戦。ウィリアム・レンショー以来の選手権6連覇(1881年~1886年にかけて達成)に挑むも、4-6, 4-6, 7-6, 7-6, 7-9の4時間48分に及ぶ死闘の末に偉業達成を阻まれた。また、2003年から続いていた芝生コートにおける連勝も歴代最多「65連勝」で止まった。不安視された全米オープンでは意地を見せ、準決勝でジョコビッチを下して全豪の雪辱を果たすと、決勝でマリーを6-2, 7-5, 6-2で下し、対マリー戦の連敗を止めて大会5連覇を達成した。グランドスラムのシングルス2大会の5連覇達成は史上初の快挙であった。また全米オープンの5連覇はオープン化以前まで遡り、全米選手権時代に達成されたウィリアム・レンショーの6連覇以来、実に84年ぶりの出来事であった。 北京五輪で、フェデラーは2大会連続でスイス代表旗手を務めた。シングルスでは準々決勝でブレークに4-6, 6-7のストレートで敗れたものの、スタニスラス・ワウリンカと組んだダブルスでは決勝でスウェーデン代表のアスペリン/ヨハンソン組を6-3, 6-4, 6-7, 6-3で下して金メダルを獲得した。 オリンピック翌週の8月18日、世界ランキング1位の座をナダルに明け渡し、連続座位記録は「237週」で止まった。さらにジョコビッチの猛追を受け、シーズン終了時にはランキングポイントで10点差にまで詰め寄られ、ランキング2位の座さえ危ぶまれた。 マスターズ・カップではラウンド・ロビンにて1勝2敗で敗退。同大会で初めて準決勝進出を逃した。 この年は、シングルで4大会優勝、66勝15敗(勝率81.5%)に留まり、ナダルを始め、ジョコビッチやマリーといった新世代の台頭を許し、同年代の選手にも苦しめられた。
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