2008年 全仏4連覇 ウィンブルドン初優勝 北京五輪金メダル 世界1位
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「ラファエル・ナダル」の記事における「2008年 全仏4連覇 ウィンブルドン初優勝 北京五輪金メダル 世界1位」の解説
全豪オープンでは、初進出の準決勝で世界ランキング38位のジョー=ウィルフリード・ツォンガに2-6, 3-6, 2-6のストレートで敗れた。全仏オープンでは、決勝でフェデラーを6-1, 6-3, 6-0のストレートで下し、全仏ではビョルン・ボルグ選手以来2人目の4連覇を達成、全仏初出場から28連勝とした。ボルグは1978年-1981年にかけて全仏4連覇を達成したため、ナダルは27年ぶりの偉業を射止めたことになる。 全仏オープン終了後、6月のアルトワ選手権において芝生コートでの初優勝を果たす。その勢いに乗り、ウィンブルドンで、5連覇中のフェデラーとの「4時間48分」に及ぶウィンブルドン決勝史上最長の試合を6-4, 6-4, 6-7, 6-7, 9-7で制し、初制覇を成し遂げた。スペイン勢のウィンブルドン制覇は1966年のマニュエル・サンタナ以来2人目で、同一年での全仏オープンとウィンブルドン選手権連続制覇は1980年のビョルン・ボルグ以来28年ぶりである。優勝を決めた自身のサービスゲームでは、フェデラーのバックを狙ったサービスや、それまで1度も使わなかったサーブ&ボレーなどの奇襲を駆使し、優勝を手にした。 ウィンブルドン優勝の後、北京五輪では決勝でフェルナンド・ゴンサレスを6-3, 7-6, 6-3のストレートで圧倒し、男子シングルスの金メダルを獲得した。これまでオリンピックのテニス競技でスペイン人選手の金メダル獲得はなく、ナダルは最初のスペイン人金メダリストとなった。8月18日には初めて世界ランキング1位の座につき、フェデラーが保持してきた世界ランキング1位連続保持の世界最長記録を「237週」で止めた。左利きの選手としては、ジミー・コナーズ、ジョン・マッケンロー、トーマス・ムスター、マルセロ・リオスに続く歴代5人目の世界ランキング1位である。スペイン男子選手としてはカルロス・モヤ、フアン・カルロス・フェレーロに続いて史上3人目となる。全米オープンでは初めて第1シードに選ばれたが、準決勝でアンディ・マリーに2-6, 6-7, 6-4, 4-6で敗れ、初の決勝進出を逃した。
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