200km/h運転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/26 06:39 UTC 版)
「ル・キャピトール (列車)」の記事における「200km/h運転」の解説
1967年5月28日からル・キャピトールはレゾブレ(パリ起点125キロ地点) - ヴィエルゾン間(同195キロ地点)間で最高速度200km/hでの運転を始めた。 200km/h以上での運転はフランスで初、世界では東海道新幹線(1964年、210km/h)、ドイツ国鉄のアウクスブルク - ミュンヘン間(1966年)に次ぎ三例目である。ただしドイツでは線路の磨耗が激しいために短期間で中止しており、長期間続いたものとしては世界二例目、ヨーロッパでは初であった。 200km/h運転のため、BB9200形電気機関車のうち2両(9291号機と9292号機)が台車やパンタグラフを専用のものとし最高速度を250km/hに向上させられた。ほかに2両が予備として200km/h対応に改造された。客車はUIC客車(Voiture UIC)で、台車がやはり200km/h対応のものと交換された。機関車と客車はPaul Arzensのデザインによる赤を基調とした専用塗装が施された 。 新幹線や後のTGV専用高速線(LGV)とは異なり、200km/h運転区間には踏切があり、またプラットホームに接した線路を高速で通過することもあった。 この時のダイヤ改正でパリ - トゥールーズ間の所要時間は45分短縮され6時間(表定速度118.8km)となった。ただし、このうち200km/h運転を行ったことによる効果は5分のみであり、40分は他の区間での速度制限の緩和によるものである。またパリ - リモージュ間(無停車)400kmの所要時間は2時間54分で、表定速度は137.8kmに達した。
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