1992-93シーズン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 13:50 UTC 版)
「エリック・カントナ」の記事における「1992-93シーズン」の解説
カントナのマンチェスター・ユナイテッドにおけるデビュー戦は、エウゼビオの生誕50年を記念しリスボンで行われたベンフィカとの親善試合であった。公式戦デビューとなったのは、1992年12月12日にオールド・トラッフォードで行われたマンチェスター・シティ戦であり、ユナイテッドは2-1で勝利したが、後半から出場したカントナは活躍することは出来なかった。 カントナと契約する前のユナイテッドは低調なシーズンを送り、タイトルレースでは大型補強を行ったアストン・ヴィラとブラックバーン・ローヴァーズや驚きの躍進をしていたノリッジ・シティ、QPRといったクラブの後塵を拝しており、深刻な得点力不足から、昨シーズンの同時期の半分の勝ち点に留まっていた。 ブライアン・マクレアー、マーク・ヒューズは不振に陥り、夏に契約を結んだディオン・ダブリンは骨折により6ヶ月間の離脱を余儀なくされていた。しかし、カントナはチームにすぐに順応し、自身がゴールを挙げるだけではなく、数多くの得点チャンスを作りだした。ユナイテッドでの初ゴールは、1992年12月19日にスタンフォード・ブリッジで行われ、1-1で引き分けたチェルシー戦であった。2ゴール目はボクシング・デー(国民の祝日であり、通常は26日)にヒルズボロで行われたシェフィールド・ウェンズデイ戦であり、ハーフタイムを迎えるまでは0-3でリードされていたが、試合は3-3で終了した。 カントナが初めて本領を発揮したのは1993年1月9日に行われたトッテナム・ホットスパー戦であり、2ゴールを記録し、4-1でチームは勝利を飾った。しかし、問題を起こす気質は改善されておらず、その試合から数週間後にエランド・ロードで行われたリーズ・ユナイテッド戦でファンに唾を吐き、FAから1,000ポンドの罰金処分を受けた。 カントナが加入したユナイテッドは快進撃を続け、2位に10ポイント差を付けてプレミアリーグの初代チャンピオンとなり、1967年以来となるヨーロッパチャンピオンとなることも現実的な目標となった。 この優勝により、カントナは異なるクラブで2シーズン連続でトップリーグのタイトルを獲得した初の選手となっている(のちにエンゴロ・カンテも達成)。同年のバロンドール投票では第3位となった。
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