1984年-1994年、ジェイムズ・ラパインとのコラボレーション
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「スティーヴン・ソンドハイム」の記事における「1984年-1994年、ジェイムズ・ラパインとのコラボレーション」の解説
『Merrily 』の失敗はソンドハイムに大きな影響を与えた。舞台活動を辞めて、映画、ビデオ・ゲーム、推理作家になろうかと考えた。「ブロードウェイや、私やハルを嫌っている人々と関わらないところで働きたかった」。ソンドハイムとプリンスのコラボレーションは『Merrily 』以降2003年に再度失敗となる『Bounce 』まで中断した。 しかしソンドハイムは再起を決意し、1981年にオフ・ブロードウェイの『Twelve Dreams 』を観劇し、脚本家のジェイムズ・ラパインとコラボレートすることとなった。「私はそれまでやる気を失っており、パブリック・シアターで『Twelve Dreams 』を観ていなかったらどうなっていたかわからない」。ラパインはアバンギャルドを好み、特に舞台において視覚志向であった。1984年、ジョルジュ・スーラの点描を想起させるソンドハイムの音楽を使用した『ジョージの恋人(英語版)』で初めてコラボレートした。1985年、2人はピューリッツァー賞 戯曲部門を受賞した。2008年、ブロードウェイで再演された。 1987年、グリム兄弟の複数の童話を基にした『イントゥ・ザ・ウッズ』で再度コラボレートした。ソンドハイムはこの作品のオープニング曲『Witch 』で、ラップをブロードウェイ・ミュージカルに取り入れた第一人者とされているが、メレディス・ウィルソン作のミュージカル『ミュージック・マン(英語版)』の曲『Rock Island 』から着想を得たとされる。 1994年、ソンドハイムとラパインの最後の作品は、エットーレ・スコラ監督のイタリア映画『パッション・ダモーレ(英語版)』の舞台化であるラプソディ風ミュージカル『パッション(英語版)』であった。280回上演され、トニー賞ミュージカル作品賞を受賞した最少上演回数作品となった。
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