1947年のパリ滞在とディオールの「ニュールック」とは? わかりやすく解説

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1947年のパリ滞在とディオールの「ニュールック」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 06:58 UTC 版)

リチャード・アヴェドン」の記事における「1947年のパリ滞在とディオールの「ニュールック」」の解説

1947年夏、『ハーパース・バザー』誌のカーメル・スノウはパリ・コレクション(オートクチュール・コレクション)を撮影させる為、アヴェドンをパリに向かわせた。ただし同誌の1947年秋冬パリ・オートクチュール・コレクションはすでにルイーズ・ダール=ウォルフ受注していた上、ダールウォルフは若いアヴェドンの作風毛嫌いしていたので、アヴェドンは「ダールウォルフには見つからないように」との指示受けていた。その結果、アヴェドンはパリ・コレクション会場にはあまり足を運べず、パリの街を歩き回ることになった。 この渡仏においてアヴェドンはRenéeをモデルとしたディオールいわゆるニュールック」の一連の写真撮影し、『ハーパース・バザー』誌1947年10月号に掲載された。この時の作品初期のアヴェドンのファッション写真特徴であるダイナミックなモデル動きパリ街並み利用した映画風の演出斬新なカメラ位置ブレボケなどの諸特徴をすでに備えていた。アヴェドンがひんぱんに用いた被写体ブレボケは、彼の登場10年ほど前に活動していたグループf/64のようなパンフォーカス主流であった当時アメリカ写真界では極めて異質なものであり、『ザ・ニューヨーカー』誌は「アヴェドン・ブラー」(Avedon Blur )という語をわざわざ考案してアヴェドンの作風揶揄したパリの街をファッション写真背景多用する手法については、アヴェドンの師であるブロドヴィッチがデザイン担当して1945年出版されケルテース・アンドル写真集Days of Paris、あるいはブラッシャイウィリー・ロニス、エデュアール・ブーバ(Édouard Boubat )、ロベール・ドアノージェルメーヌ・クルル東欧からの移民中心とする写真家達によるパリ題材とした写真群の影響指摘されている。 1947年のパリ・オートクチュール・秋冬コレクション写真の『ハーパース・バザー掲載数においてアヴェドンはダールウォルフ上回り、(ダールウォルフ激怒したものの)アヴェドンは同誌での地位確固たるものとした。 1948年にはカーメル・スノウのセッティングにより、アヴェドンはココ・シャネルポートレート撮影している。ナチフランス占領中より戦後までココ・シャネルナチ高官愛人関係にあったためフランスで立場微妙なものであったが、アヴェドンはパリ街角に偶然残っていた「もしもヒトラー原爆手に入れていたら」と書かれたポスターの下にシャネルを立たせて撮影行った上、カーメル・スノウの想像超える過激な文言写真添えようとしたため、スノウ震え上がってこの写真誌面掲載見送った。ただしアヴェドンとシャネルお互いに非常に好感持っていたという。

※この「1947年のパリ滞在とディオールの「ニュールック」」の解説は、「リチャード・アヴェドン」の解説の一部です。
「1947年のパリ滞在とディオールの「ニュールック」」を含む「リチャード・アヴェドン」の記事については、「リチャード・アヴェドン」の概要を参照ください。

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