1947年から1956年
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「ポール・ボウルズ」の記事における「1947年から1956年」の解説
1947年にタンジールに永住することを決意し、翌年にジェーンも合流した。1949年、最初の長編小説の『極地の空』を出版した。『極地の空』の登場人物はニューヨークから北アフリカを訪れたポートとキットの夫妻と友人のターナーで、ポートとキットは夫婦の問題を解決しようとするが、旅行者の無知からサハラ砂漠で過酷な運命に出会うというストーリーである。出版されるとたちまちベストセラーとなった。 1952年に2作目の長編小説である『雨は降るがままにせよ』を出版した。これは『極地の空』と同様のプロットで、タンジールを訪れた青年が異文化との出会いの準備ができていないためやがて崩壊するというストーリーである。 1955年には3作目の長編小説の『蜘蛛の家』を出版した。これはフェズを舞台に3人の駐在員とモロッコ人少年との交流を描いた物語である。 このような作家活動を行っている間にも、1955年にはオペラ『イェルマ』を作曲している。また1951年にはジャジューカの音楽家たちを紹介され、以後交流を持っている。
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