152形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/20 19:35 UTC 版)
1121形1138を種車に、1965年に武庫川車両工業で架線作業用の無蓋式の電動貨車に改造した。蓄電池を電源に自走可能な架線作業車である。 改造内容は151とよく似ているが、停電時の無電区間で作業することから荷台に駆動用の蓄電池を積み込み、151でホイストと空気溜を取り付けているところに架線工事用の作業台を設置し、神戸側の屋根上もパンタグラフを撤去して作業台を設置した。蓄電池搭載の関係上、積載荷重は2tと少ない。 台車は種車のボールドウィン75-25Aを履いているが、モーターは種車が搭載していたGE-203Pを蓄電池駆動の関係で端子電圧300V時1時間定格出力18kWとして4基搭載し、制御器はPC-5を改造した電空間接非自動式で、AR式自動直通ブレーキを取り付け、連結器は151同様バンドン式密着連結器に換装されて、その上に工事車両牽引用の簡易連結器の受けが取り付けられた。 使用の際は151または154に牽引されて工事現場に移動し、送電停止後にバッテリーの電力で工事区間を自走した。また、蓄電池の充電は尼崎車庫の一角に巨大コンセントを設置してそこから充電した。
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