60丁目トンネル連絡線とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 60丁目トンネル連絡線の意味・解説 

60丁目トンネル連絡線

(11丁目連絡線 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/04 18:23 UTC 版)

60丁目トンネル連絡線
路線図
クイーンズ・プラザ駅
クイーンズボロ・プラザ駅
60丁目トンネル連絡線
コート・スクエア駅
コート・スクエア駅
コート・スクエア-23丁目駅
配線図

60丁目トンネル連絡線
他路線 (高架線/地下線)

60丁目トンネル連絡線(60ちょうめトンネルれんらくせん、英語: 60th Street Tunnel Connection[1][2])もしくは11丁目連絡線英語: 11th Street Connection)・11丁目カット (11th Street Cut[3]) はイースト川の下を潜っているBMTブロードウェイ線60丁目トンネルアメリカ合衆国ニューヨーク市クイーンズ区ロングアイランドシティクイーンズ・プラザ駅西側のINDクイーンズ・ブールバード線を結ぶニューヨーク市地下鉄Bディビジョンの路線である。11丁目連絡線という線名は当路線の上を走る通りの名前から来ている。連絡線という性質上線内に駅はなく、R系統が深夜まで通過する。

路線は1955年12月1日に開通[4]ブルックリンからBMTの列車でINDクイーンズ・ブールバード線を利用する事を可能にし、また線路容量の増加にも繋がりINDクイーンズ・ブールバード線では1時間に20本の列車が増える事となった[5]。また、後にできる当路線と同じくBMTとINDの連絡線であるクリスティー・ストリート連絡線とは違いこちらはBMT、IND双方の車両と乗務員が混在する事が無くそれぞれがそれぞれの車両を運転し他社線へ直通していた。

歴史

路線開通後初めて通った旅客列車モンタギュー・ストリート・トンネルを経由し日中のみ運行した1系統(1960年代初頭にQT系統に改称)だった。QT系統は1961年1月1日にアストリア-ディトマース・ブールバード駅行きに変更されRR系統が日中に運行された。EE系統クリスティー・ストリート連絡線が開通しRR系統がアストリア-ディトマース・ブールバード駅行きに戻った1967年11月26日に追加された。1976年8月27日、N系統が当路線を経由する形で運転区間を延長しEE系統を吸収。この変更により初めて深夜と週末に旅客列車が当路線を通過した。1987年5月24日、クイーンズのN系統とR系統の経路を交換、以前のBMT経由のルートをIND経由とする形でR系統が乗り入れた。これはそれまでコニー・アイランド車両基地を使っていたBMTのR系統を、INDのジャマイカ車両基地に移管する動きによるものであった[6]。深夜の列車はブルックリン36丁目駅止まりにされ[7]、その後マンハッタンのホワイトホール・ストリート-サウス・フェリー駅まで延長された[8]。なお、2016年11月現在当路線は深夜の旅客列車の通過は行われていない[9]

路線

凡例
終日停車
深夜を除き終日停車
平日のみ停車
時間帯詳細
駅名 路線 系統 開業日 備考
クイーンズ・プラザ駅南側のINDクイーンズ・ブールバード線緩行線から分岐
停車駅無し 緩行線 R  1955年12月1日
クイーンズボロ・プラザ駅南側でBMTアストリア線N  W )に合流
BMTブロードウェイ線緩行線として60丁目トンネルに入る

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ, Rapid Transit Construction Program, Map, File No. 72, Dwg. No. 699, dated June 14, 1954
  2. ^ Bennett, Charles G. (1952年10月13日). “Tunnel in Queens to Speed Transit”. ニューヨーク・タイムズ: p. 23. https://select.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F70C16FE3B5E177B93C1A8178BD95F468585F9 2010年2月13日閲覧。 
  3. ^ Gene Sansone, New York Subways: An Illustrated History of New York City's Transit Cars, ISBN 0-8018-6886-6, pp. 184 and 292
  4. ^ Cunningham, Joseph; DeHart, Leonard O. (1993-01-01) (英語). A History of the New York City Subway System. J. Schmidt, R. Giglio, and K. Lang. https://books.google.com/books?id=Fg4KAQAAMAAJ&dq=brighton+line+brooklyn&focus=searchwithinvolume&q=1977 
  5. ^ (英語) Proceedings. New York (N Y. ) Board of Transportation. (1948). pp. 1198. https://books.google.com/books?id=mTMxAAAAMAAJ&dq=editions:UOM39015057040977&focus=searchwithinvolume&q=%22Queens+Line%22 
  6. ^ New York City Transit Authority. “Announcing Service Changes on the N and R Routes Advertising Supplement to The New York Times, The New York Daily News, and Newsday, © 1987 New York City Transit Authority”. Subway Nut. 2017年12月11日閲覧。
  7. ^ Service Changes September 30, 1990”. subwaynut.com. ニューヨークシティ・トランジット・オーソリティ (1990年9月30日). 2016年5月1日閲覧。
  8. ^
  9. ^ Subway Service Guide, September 2014 (PDF)”. Metropolitan Transportation Authority (2014年9月). 2014年9月24日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「60丁目トンネル連絡線」の関連用語

60丁目トンネル連絡線のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



60丁目トンネル連絡線のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの60丁目トンネル連絡線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS