ぐずぐず

デジタル大辞泉

ぐず‐ぐず〔ぐづぐづ〕【愚図愚図】

読み方：ぐずぐず

［副］(スル)

１ のろのろといたずらに時間を費やすさま。「借金の返済を—（と）引き延ばす」

２ ぶつぶつ不平を言うさま。また、幼児がむずかるさま。「いつまでも—言うな」

３ 天候がはっきりしないさま。「梅雨時の—した天気」

４ 物の煮えたつ音。また、そのさまを表す語。

「鍋の—と濁った声を立てて居る間」〈長塚・土〉

［形動］

１ ゆるんでしまりのないさま。また、しまりがなくなり崩れるさま。「帯が—になる」「豆腐が—になる」

２ 態度がはっきりしないさま。また、物事にしまりがないさま。

「其(その)夜代助は平岡と遂に—で分れた」〈漱石・それから〉

[補説] 「愚図愚図」は当て字。［アクセント］はグズグズ、はグズグズ。

名古屋弁辞典

ぐずぐず

名古屋弁	共通語	用法
ぐずぐず	弱い	こんなぐすぐす結びだと　すぐ解けちゃうぎゃあ （こんなに弱く結ぶととすぐに解けてしまいます）

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ぐずぐず

出典:『Wiktionary』 (2021/09/08 13:46 UTC 版)

副詞

ぐずぐず【当て字　愚図愚図】

1. 判断などの遅い様子。
   • だが、余り古い時代のことを、此処でぐずぐずと述べるのも本講座の目的では無いと思うから、私は、本講座に必要な限りに於て、ずっと近代に接近している江戸時代の通俗的読物の類から考察を進めよう。（直木三十五 『大衆文芸作法』）
2. 不満を持って、物事を進めない様。
   • 私は、修学旅行の仲間入りのできないことを、友達にも顔向けのできないほど、恥かしいことだと思い詰めていたものですから、一晩中でも泣き明かすような決心で、父の枕元で、いつまでもぐずぐず駄々をこねていました。（菊池寛 『勝負事』）

動詞

1. 判断などが遅く、無駄に時間を費やし物事を進めない。
   • 落第して愚図愚図している内にこの学校が出来た。この学校が出来て最も新らしい所へいの一番に乗り込んだ者は私――だけではないが、その一人は確かに私である。（夏目漱石 『模倣と独立』）

翻訳

• フィンランド語: aikailla

形容動詞

1. 緩んだりして、崩れる様子。
   • この逆さ屏風がさっきから気になっていたのですが、さていよいよ明けてみると、屏風のなかには一人の女がうしろ向きになって倒れているのです。長い髪は滅茶苦茶に散らばって、頭から肩のあたりに押っかぶさっていて、黒の帯はぐずぐずに解けかかっている。（岡本椅堂『子供役者の死』）

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「ぐずぐず」の例文・使い方・用例・文例

• ぐずぐずしないで今すぐ電話しなさい
• ぐずぐずしていないで彼女に電話しなさい
• 私はぐずぐずするのには我慢できない
• ケン，ぐずぐずしないで，さもないと試験に遅れますよ
• われわれにはぐずぐずしている時間はない．何かしなくてはならない
• ぐずぐずするんじゃないと私は彼に言った。
• ぐずぐずしないで動こう。
• ぐずぐずしないで。ほんっと、イライラする。
• 急いで。ぐずぐずしてはいられない。
• 何をぐずぐずしてるの？
• もうこれ以上ぐずぐずしていられない。
• ボブは妻がぐずぐずしているのが我慢できなくなった。
• こっちへ来い、ぐずぐずしないで。
• ぐずぐずせずに早くしろ！
• ぐずぐずしてる暇はない。
• ぐずぐずしている時間はほとんどない。
• ぐずぐずしていたために、高いホテルに一晩泊まらざるをえなくなった。
• あいつはいつもぐずぐず文句ばかり言っている。
• 彼らはなんて遅いんだろう[ぐずぐずしているね].
• ビルは何日もぐずぐずとその申し出のことを考え続けた.