うまし

デジタル大辞泉

うま・し【^▽旨し／^▽甘し／^▽美し】

読み方：うまし

［形シク］満ち足りていて美しい、すばらしいと賛美する気持ちを表す。よい。すばらしい。

「なんでふ心地すれば、かく物を思ひたるさまにて月を見給ふぞ、—・しき世に」〈竹取〉

［形ク］「うまい」の文語形。

[補説] のシク活用の用例はごく少ないが、「うましくに」「うましもの」など、終止形（シク活用では語幹の働きもする）に体言の直接ついた例もあるところから、上代にもシク活用の存在したことが知られる。ク活用が対象の状態を表現しているのに対し、シク活用のほうは対象に対する主観的な気持ちを表現している。

文語活用形辞書

旨し、甘し

読み方：うまし

ク活用の形容詞「旨し」「甘し」の終止形。
「旨し」「甘し」の口語形としては、形容詞「旨い」「甘い」が対応する。

口語形

旨い » 「旨い」の意味を調べる
甘い » 「甘い」の意味を調べる

甘し

読み方：うまし、あまし

ク活用の形容詞「甘し」の終止形。
「甘し」の口語形としては、形容詞「甘い」が対応する。

口語形

甘い » 「甘い」の意味を調べる

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甲州弁辞典

うまし

甲州弁	意味	用例
うまし	渋柿を取っておいて甘く柔らかく熟させたもの。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

うまし

出典:『Wiktionary』 (2021/10/10 15:44 UTC 版)

発音（ク活用）

三拍形容詞二類^(?)

• 連用形

  (平安時代)うま​く

  (南北朝時代)うま​く

  (室町時代)うま​く

  (江戸時代)うま​く

• 連体形

  (平安時代)うまき​ぃ

  (南北朝時代)う​まき​ぃ

  (室町時代)う​まき

  (江戸時代)う​まき

形容詞

うまし【旨し、甘し、美し】

1. 味（あじ）が良（よ）い。おいしい。
2. 都合が良い。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
うまし	うま	-く	-く	-し	-き	-けれ	○	ク活用
		-から	-かり	○	-かる	○	-かれ

1. 立派だ。すばらしい。

基本形	語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形	活用の種類
うまし	うま	-しく	-しく	-し	-しき	-しけれ	○	シク活用
		-しから	-しかり	○	-しかる	○	-しかれ

派生語

• うましもの

諸言語への影響

• 現代日本語: うまい