HIVサブタイプ
【概要】 遺伝学的系統分類でHIVはHIV-1とHIV-2のタイプに分けられ、HIV-1は3つのグループに分けられ、HIV-1のグループMはさらに10種類近いサブタイプに分類される。分ける根拠は遺伝子の配列がどう似ているかで近い、遠いを計算したものである。今後も変わりうる。サブタイプによって疾病の自然歴、感染力が異なる可能性がある。
【詳しく】 サブタイプのうち、Aは中央アフリカとインドの一部、Bは南北アメリカとヨーロッパ、Cはアフリカ南部と東南アジアなどが主な流行地域で、日本の血液製剤や同性間性行為感染もBである。この他、D、F、G、H、J、Kなどがある。日本に増えたタイE型は、サブタイプAに由来した組み換え体との説になり、CRF01_AEとなった(CRF-circulating recombinant form)。この旧分類サブタイプEは1989年頃より急速に性感染として広がり日本でも増えている。抗HIV薬耐性遺伝子変異を調べているとマイナー変異になっていることがあるが、サブタイプ側からみれば自然多型であるとも言える。
《参照》

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