HIV感染症の治療変更
【概要】 抗HIV薬の副作用に耐えられない場合や、効果不十分、耐性発生の場合に治療の組み合わせを変更することがある。経験が少ない臨床医は専門医にセカンド・オピニオンを求めるべきである。
【詳しく】 抗HIV療法が有効でHIV RNAを検出限界以下に抑制しているが、貧血、腎障害、糖尿病、リポジストロフィーなどの重篤な副作用があれば、1剤(あるいは全部)をとり替えることがある。抗HIV薬への耐性が発生した場合、どのタイミングで薬剤変更すべきかは定まらない。HIV RNA値が先に再上昇してくるがCD4細胞数は低下する場合と、低下しない場合がある。このあと選択できる薬剤の種類をにらみながら、CD4細胞数の低下で変更に踏み切ることになる。通常は2剤以上あるいは総入れ替えを考える。薬剤耐性検査の結果を参考にする方が成功率が高い。

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