HIVカウンセリング
【概要】 慢性疾患であるHIV感染者のケアには、医学的なケア、社会的なケアとともに、心理的なケアが必要である。カウンセリングの目的は感染者が抱える心理的な課題を一緒に考え、その人にとって最も大切な生き方は何かを探し、援助を行い、さらに社会に対し自覚ある行動を促すことである。カウンセラーの経験や知識を教え込んだり、説得することではない。対象者(クライエントという)は感染者本人のみならず、感染を恐れる人、家族、友人、医療従事者も含まれる。
【詳しく】 カウンセリングは友人、感染者同士(ピア・カウンセリング)、精神科医を含む医療従事者、福祉や心理の専門家など、それぞれのレベルで行われる。HIVカウンセリングには、(1)エイズの予防啓発のカウンセリング、(2)HIV検査前後のカウンセリング、(3)感染者や家族の支援カウンセリングがある。ことにHIV感染の告知、家族やパートナーへの告知、服薬開始、発病、末期、死別などが深い課題である。HIV感染症では感染告知という最大の山場が最初にある。さしあたっての情緒や行動の混乱をおさめ、対処する能力を回復させる。長期的にはクライエントが自分の生き方を考え、決めていけるようにすることである。
【URL】http://api-net.jfap.or.jp/mhw/document/doc_03_04_03.htm
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