派遣カウンセラー
【概要】 自治体により派遣されるHIVカウンセリングの専門的な研修を受けたカウンセラー。感染者やその家族・パートナーなどへの精神的なサポートを行っている。告知直後の危機介入や病院内に専門カウンセラーがいない場合の継続的な心理面接を担っている。さらに、医療スタッフに対しても患者対応のコンサルテーションなどの形で支援を行っている。
【詳しく】 HIV感染症・エイズ医療の現場では患者の心理的なケアのニーズが高い。日本では医療現場で心理専門家による心理カウンセリングの基盤があまりない。精神科領域を除いて医療機関にカウンセラーが正式雇用されることは稀である。エイズの派遣カウンセラー制度は、医療機関や保健所などに専門的な研修を受けたカウンセラーを、自治体が派遣する制度。制度がない、あっても動いていない自治体もある。自治体により派遣の形態は異なるが、カウンセリング料金は無料である。事業の経費は、国と都道府県の折半となっている。
【問題点】 医療スタッフ側が患者の心理的なニーズにアンテナを張ることが必要。つまり医療機関からの要請がないと患者を訪問することはできない。次に医療スタッフと派遣カウンセラーの連携が大切。最終的にはユーザー(国民)が心理的ケアを評価し要求することが不可欠であろう。
《参照》 カウンセラー、 カウンセリング、 HIVカウンセリング

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