鯨踊り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 01:49 UTC 版)
鯨唄と同様に鯨の到来や感謝や追悼の意味を込めて踊られる。 アイヌ民族では「アイヌのフンペリムセ」という鯨踊りがあり寄り鯨や流れ鯨の到来を願うものであり、レプンカムイ(鯱神)が、寄り鯨をもたらすと考えていた。 和歌山県三輪崎の三輪崎鯨組に伝わる鯨踊りを地域住民が伝承している。衣装が独特で、袢の白地が海を、黒は鯨、縞模様の赤は鯛、緑は陸を表していて非常に華やかなものになっている。 北海道室蘭市の室蘭八幡宮では御神楽として「鯨神の舞」が伝承され主に祭りのとき披露される。室蘭八幡宮は寄り鯨を売って普請したことから「鯨八幡」と呼ばれ鯨絵馬も奉納されている。また近隣の鷲別神社は飢饉のときに寄り鯨によって救われたこと祈念して建立されたことから「鯨明神」と呼ばれている。 長崎県新上五島町・有川町に元禄年間から伝わる「羽差踊り(はさおどり)」弁財天宮に奉納される神事であり、羽差とは銛打ちのことである。この時に演奏される鯨太鼓を「羽差太鼓」という。
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