魚類のエピテリオシスチス病原体とは? わかりやすく解説

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魚類のエピテリオシスチス病原体 [Epitheliocystis organism (EPO)]

 エピテリオシスチス病はアメリカブルーギル初め発生しクラミジアまたはリケッチア考えられる極小病原細菌原因する魚病である。現在、おもにアメリカ、ヨーロッパ中近東分布している。感染魚種コイアメリカ・ナマズスチールヘッドなどの淡水魚ストライプドバス、ホワイトパーチ、ヨーロッパ・ヘダイボラテラピアアカガレイシーバスなどの汽水海水魚など広範囲わたっている。日本ではごく最近輸入マダイコイトラフグ感染した例がある。病原体を介して(えら)などの上細胞直接感染すると考えられている。
EPO感染した細胞質内で増殖して封入体よばれる集塊をつくり、この病原体増殖が進むと集塊大きくなり、細胞自体肥大して三日月状になる。このように変化した細胞はE細胞よばれている。E細胞少な場合悪影響がないが、E細胞多数増える変形し血行傷害呼吸傷害死亡する対策としてクロラムフェニコールが有効であるが、輸入防疫上、重要視されつつある魚病一つである。
この病原体の形は魚種によって違いがあるが、中心付近に核様体をもつ球状または楕円球状の微小細胞(0.3-0.5μm)である。その形はヒトオウム病クラミジアリンパ肉芽種症クラミジアトラコーマ・クラミジア似ているが、リケッチア可能性もあるといわれている。



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