魚類のアミルウージニウム症渦鞭毛藻(鞭毛虫) [Amyloodinium ocellatum]
原因となるアミルウージニウムはおもに鰓(えら)に寄生するが、ときには皮膚や鰭(ひれ)にも寄生することもある。その栄養型が鰓(えら)の表面へ付着し、突起を鰓の上皮細胞へ刺しこんで栄養を摂取するので、細胞が変性して壊死(えし)や崩壊がおきる。多数が寄生すると呼吸が困難になり死亡することもある。
アミロウージニウムが寄生している時期の形(寄生体または栄養体)は洋梨型から球状(20-120μm)になる。成熟すると水中でシストになり、シストから2本の鞭毛をもった貝毒の原因となる渦鞭毛藻に似た形の細胞が多数つくられる。この細胞が水中を泳ぎ宿主へ寄生する。なお、この渦鞭毛藻は葉緑素クロロフィルをもっているので、光合成も行うことから水中では独立栄養的に生育し、魚類へ寄生した場合は従属栄養的に生育するという両面を備えている特殊な病原体である。
魚類のアミルウージニウム症渦鞭毛藻と同じ種類の言葉
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